第六章 第四話 浮上!アメノウキフネ
「アメノウキフネ・・・発進!」
皇帝席に座る、スサノオの姿は、「地球」のSF風の提督服である。
その尻尾は、九本ある。
修行の末「覚醒」し、「九尾の稲荷神」として「進化」した。
「現在、「ホープメイカー」「キング・ライル」を確認。ほどなく、「ホープメイカー」が、パスキールの空域に到達します!」
ヒデヨシが報告する。
「よいか!邪馬台国軍は、総旗艦ホープメイカーの突入支援が主任務である!先行しすぎて余計な被害をださぬように!」
イエヤスが、指示を出す。
「主砲塔・カグズチ総点検急げ!」
ノブナガが、武装のチェックに余念がない。
「しかしですな・・・」
ノブナガが呟く。
「まさか、技術面で追いついたと思ったのに、キティルハルムも「同型艦」を開発しておったとは・・・」
「仕方あるまい。目的は同じなのだ。あちらもこちらに「侵攻」したくないし、こちらとて攻めたくはないのだ。」
スサノオが、応える。
「しかし・・・こういう場合、技術・戦力を等分する必要があると、ライテス卿が「世界会議」で言われていたな。」
「だが、目下はあの「邪神」を倒すことのみ!」
「うむ。」
気分を切り替え、チェックを続ける。
「「艦首砲・アメノイカヅチ」は万全か!?」
『良好であります!』
チェックが済んだところで、スサノオは、号令をかける。
「アメノウキフネ・・・パスキールへ進軍!」