第六章 第三話 女王の裁決・子孫によって果たされた宿願
「旧王家当主レミナリア・ウズドガルド。以下の罪状に、相違ありませんね?」
「はい。女王ミリエール陛下。」
「では、あなたの課せられる懲役は、「勇者と共に、超魔王を倒すこと」です。」
「えっ!?」
レミナリアは、仰天した。
「いいのよそれで。」
ルミナリアが、手を差し伸べた。
「トラルティア王の「最後の娘」たる、「ルミナリア・トラルティア」が問います。「兄の問いかけに応えていただけますか?」」
レミナリアが、手を握る。
そうしなければならないと思ったから。
「ウズドガルド王の「最後の娘」たる、「レミナリア・ウズドガルド」が応えます。「弟として応えます。許しを請いたいと・・・そして・・・共に戦いたいと!」」
その時、ルミナリアとレミナリアの身体に、何かが宿った感触があった。
「よくぞノワール女王の導きによって降臨された!「トラルティアの血をひく天空の勇者」と「ウズドガルドの血をひく風の勇者」よ!」
ライテスが、二人に平伏する。
「かつての初代トラルティール王による封印は、「術者の血が分かれ、再び一つになるとき、超魔王を倒す。」というもの・・・言い換えれば、「封解けるとき、二人が勇者を率い、超魔王を倒す。」ということだったのだ!」
「ち・・・父上・・・?」
ライテスは、顔をあげて微笑む。
「今だ、「父」と呼んでくれるか?」
「はい・・・」
「ならば・・・父として・・・上官としてルミナリア・ライテスに命ずる!他の勇者と共に・・・今度こそ超魔王を・・・狂った「正義」を振りかざす古代の亡霊を倒せ!」
「はい!」
ノクターンの「キティルハルム建国期」「キティルハルム戦記」参照です。やらなくてもよかったのですが、「決着」をつけなけらばと思いましたので。