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第六章 第二話 宇宙戦艦
「ここは・・・」
「宇宙戦艦・・・「連合軍総旗艦ホープメイカー」の艦橋だ。」
そこには、そうそうたる面子がいた。
「両陛下!ユイ!ノワール二世陛下!」
ライテスは、きびきびと指示を出している。
「エテ!補助機関始動!」
『補助魔法力機関起動確認!』
『臨界!神波動動力機関準備完了!』
『ライテス卿!神波動発動お願いします!』
「了解だ。」
裂帛の気合と共に、ライテスの神波動が噴出する。
『お・・・おお!神波動エネルギー100%充填・・・!』
「我が艦は、第二陽動作戦に移る!反重力機関始動!ならびに・・・浮上!」
周囲の土砂を排除して、連合軍総旗艦ホープメイカーは、宙に浮かんだ。
「レーダーに、反応・・・パスキールの方角です。」
バッグスが、報告する。
「モニターに回せ。」
「はッ!」
天頂のモニターに、空中に浮く巨大な城が映った。
「ルネ・マグリットの絵のようだな。」
「クフフ・・・永い間僕も、このパスキールを要塞化していたんだよ・・・」
実験用マウス一号が、呟く。
「航空部隊を出しなさい。」
「OK!」