第六章 第一話 天空の勇者
「はあッ!」
何を思ったか、レミナリアが風系魔法で、ハルカを攻撃していた。
「大魔王に・・・大魔王にしてくれるって言っていたのに・・・!」
「ごめんなさい。あなたみたいな危険人物は始末することにしているの。」
「そういうことだぜ。」
「今日をもって、辞任じゃ。」
「そういうこと。」
ルミナリアが、レミナリアをかばうように立つ。
「許さない・・・」
ルミナリアの鎧が変化する。
「こ・・・これは・・・光流金属人間がだと!?」
更に、左腕に盾が現れる。
「自分の主張ばかりして・・・挙句の果て、宇宙を破壊するですって!?」
その神波動は、凄まじい。
「うッ・・・くッ・・・」
しかし、すぐに力尽きてしまう。
「ガス欠か。ま、しょうがねえな・・・あれだけすげえ戦いをやらかしたんだからな。」
フェルスが、言う。
その時、唐突に白衣を着た神聖騎士が出現した。
「一時撤退だ。」
その騎士は、言った。
「父上!」
「よお・・・ライテス!元気か?」
「おかげさまでな。」
「あんときの酒は美味かったぜ。」
「そうだな。」
言う間にも、ライテスは印を結ぶ。
「空間転移!」
次の瞬間、ルミナリアたちはその場から消えた。