第六章 復活
「トラルティア王家流・真剣一刀斬!」
「ウズドガルド王家流・竜牙斬!」
二人の剣が交差する。
ルミナリアとレミナリアの両者の腹から、血が吹き出る。
「くッ!」
すぐさま、回復魔法をかける。
「フ・・・フフフ・・・勝ったと思っているのかしら?」
レミナリアが嗤った。
「あなたの「お姫様」だけが封印を解く鍵ではないのよ・・・」
床に、魔方陣が走り、光の柱を生み出す。
そこから、黒い影が姿を現す。
やがて、ソレは収束し、一人のエルフの女性科学導師の姿へ変わる。
「・・・意識がある・・・他のみんなも「大魔王」となったか・・・さて・・・「株主」レミナリアよ。ご苦労でした。」
黒い「気」が、レミナリアを貫いた。
「がはッ!な・・・なぜ・・・」
すぐさま、ルミナリアは回復魔法で止血する。
「やはりか・・・」
ファルフは、科学導師を睨む。
「私は、科学導師ハルカ・オガタ・・・今は・・・」
ハルカの全身から「黒い神波動」が噴出する。
「超魔王ハルカ・ガルアレート!」
そこへ、ハイペリオン、ミュウ、フェルス・・・
フローラたちが、なだれ込んだ。
「やっぱり・・・レミナリアが流血を全く気にしていなかったからまさかと思ったけど・・・」
ルミナリアが、呟く。
ファルフが、危惧した通りだった。
「さあ・・・このくだらない世界を終わらせましょう・・・」