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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第四部 ハイブリッド・ブレイバーズ
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EX3 ティアムルの剣 

「あのさ・・・これ、見てもらいたいんだけど。」

エルザが、一振りの剣を見せた。

「呪われてます。」

ライテスの一言。

「え?私・・・なんともないんだけど。」

「義姉上・・・辻斬りでもしたんでしょう?怨念がたっぷりですよ。」

「ちょっと・・・」

ノワール二世が、剣を見る。

「これは・・・名高き「ティアムルの剣」ですね・・・トラルティール分裂戦争の直後、ニウ二世の手を借り、ティアムルが封印したとされます。呪いをものともせず、使える子孫が大魔王たちと戦うときに備えてね。」

「では、私には扱えませんね。しかし、もう一振りの刀「あぎと」がありますが。」

「しかし・・・ライテス。どういう戦略をたてているの?」

「フフフ・・・奴ら、ルミナリアたちとの戦いで、一度「勝った」と思うでしょう。が、そこからが勝負。連合軍の全兵力を集中します。」

「じゃあ・・・勇者たちは・・・「陽動」?」

「と、威力偵察でしょうか。ルミナリアたちには伏せてあります。全員の勇者は知っていますが。」

「どういうこと?」

聞く、エルザにライテスとノワール二世が互いを見る。

「これだけが今言えます。「天空そらの勇者」を覚醒させることが、最重要機密であり、第一段階の作戦なのです。」

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