第五章 第八話 混沌の大魔王
「ちょっと!なんであんたがここにいるのよ!母上が倒したんじゃないの!?」
フローラは、混沌の大魔王カオティカ・アスアレートを睨みつけた。
「基本さ。なぜ、君のご先祖様に倒されたはずの、「ウォルスト」が生きているんだい?」
「そうか・・・」
ウォルストが生きている理由は、聞いている。
「「超魔王が生きている限り死なない」って言ってたわね・・・」
混沌の属性・・・
実を言うと、「人間族」は、厳密に言うと、「混沌の属性」なのだという。
「くくく・・・「勇者」・・・特に、君のような者は、私は苦手であろう。」
「でもね・・・私・・・ルミィの「覚醒」を見てるのよね。」
フローラは、剣を構えると、気合を入れる。
「うおうらァッ!」
「な・・・なにッ!」
フローラは、神波動の発現方法をおぼろげながら理解していた。
「まだまだァッ!」
その姿は、黄金の竜鳥に・・・
「おおッ!黄金の竜鳥ッ!」
「ぬふふ・・・これだったら使えるわよ~・・・」
剣を構える。
「トラルティール騎士団流究極奥義・・・言ってみれば、騎士団の師範代なのよねウチの家系。」
騎士団流・・・別名をティアムル流・・・
「いわば、この私がまったく使えないなんて変じゃない?」