表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第四部 ハイブリッド・ブレイバーズ
103/157

第五章 第六話 虚無の大魔王

なにやら、すえた臭いのする空間・・・

生物のカプセルが並ぶ不気味な場所である。

そこに、マントをまとったエルフらしき人物が歩いてきた。

「私は、虚無の大魔王・・・エレシア・レナスレート・・・」

「エ・・・エレシア・・・エレシア・クレイン・・・!」

滝川クリスタルは、目を見開いた。

「誰ですか?」

グレイが尋ねた。

「正義の報道官と呼ばれたジャーナリストです。しかし、ハルカ博士の研究資金疑惑が世に蔓延したことを煽り立てたため、特に彼女の陣営のハイペリオン師とファルス博士の怒りを買い、捕縛されてしまった人です。」

「いやあ・・・あの時、「老師」がかんかんに怒ってねぇ・・・魔物を孕ませ「産む機械」にしちゃったのさ。」

ぴょこっと飛び出す、実験用マウス一号。

「実は、彼女ね・・・そのご先祖様がね、「老師」が駆け出しの頃、嫉妬に狂って「奥さん」とお腹の中の子供を殺しちゃったんだよね。ご先祖様当人は、「老師」が殺したけど、一族もことは許してあげたんだって。けど、子孫であるこの人がエライことしちゃったせいでさあ・・・」

「ま・・・まさか・・・」

滝川クリスタルが目を剥いた。

「「死ぬ」度にね・・・「生き返らせ」てあげたんだ。僕の「不死の法」でね。でも、さすがに「心」だけはどうしようもなかったみたい。それでも「産む機械」をやってたら、「壊れちゃった」みたい。ま、これだけ長い期間やってたら、そうなるよねぇ・・・人並み外れた根性もってても無理みたい。」

すると、滝川クリスタルはルーンブレードらしき筒を取り出す。

「やる気だね。僕は仕事があるから戻るよ。」

言うと、実験用マウス一号は姿を消す。

「ここは、私に任せてください。せめて、彼女を「解放」しなければ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ