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淡雪  作者: 蒼い月
9/13

闘病の日々

悠子が眠りに就いてから、翔汰は一人でリビングに居た。

真っ暗な中でテレビの明かりが翔汰の胸の内を照らし出す…

恵美も悠子も翔汰の胸の内を知らない…

結局、翔汰はリビングで一夜を過ごした。

気付くと朝の六時を回っていた。

むくりと起きた翔汰は恵美の部屋へと行く

起こさないように、そ~っと入り、眠る恵美の隣に座る

翔汰の眼差しは温かくて優しいが、瞳の奥には悲しみが見え隠れしていた…


翔汰が髪を撫でると恵美が目を覚まし、隣に座る翔汰を見て言った


「おはよう♪どうして、居るの?」


翔汰は微笑みながら言う


「昨日、来たら泊まってくことになったからさ」


恵美「そうなの?じゃぁ、起きとけば良かったなぁ」


翔汰「無理するな」


恵美「だって、話したかったし…」


翔汰「いつでも、話せるだろう?まっ夜しか時間ないけどさ…」


二人だけの時間は、恵美にも翔汰にも大切な時間で心が安らいだ

下では悠子が朝食を作っている。

二人は、朝食を食べるために下へと降りた。

リビングへ入ると、悠子が朝食の準備を済ませて待っていた。


悠子「おはよう♪」


二人は、仲良く顔を洗ったり歯磨きを済ませ、朝食を食べた


悠子「翔くん、今夜は来るの?」


翔汰「まだ、分かりません。お店の客入り次第ですかね?」


本当は来たいのが本心なんだが、仕事に差し支えが出てしまうのではないか、二人に迷惑なんじゃないかなど、複雑だった。。。

だが、悠子も恵美も言うことは同じ「来なさい」「来て」と…

結果、翔汰は今夜も来ることになったのだった。


楽しい朝食が終わり、今の恵美一人では危ないと悠子が一緒に会社へと行く事になり翔汰は一旦、自宅へと帰宅した。


翔汰は、帰宅して一人、仕事へと向かったのだけれど恵美と悠子のことが気掛かりでしかたなかったが考えない様にと自分に言い聞かせながら仕事に集中した。


一方、恵美と悠子は、恵美の会社へ向かっていた。


 恵美は、朝、気分が良かったみたいだが道中、苦しそうな表情になり足も重そうになってしまい、悠子は、休める場所を探したけれど喫茶店しかなく、喫茶店に恵美を連れて入り、飲み物を注文して休んだ。

恵美は、苦しい中でも精一杯の笑顔を悠子に見せていたけれど、悠子に迷惑をかけてしまっている自分が嫌になっていた。

しばらく、喫茶店に居た後、再び会社へと向かった。

惜しまれながらも、退職届を提出した恵美は、悠子と合流して帰宅した。

 恵美は、悠子と過ごせる時間・翔汰と過ごせる時間が少ないことが切なくて悲しかった。

翔汰は、今、何してるのかな?と気になり「お仕事の調子は、どう?」とメール。

でも、翔汰は忙しいらしく返事はない。

恵美は、急に寂しくなって泣いてしまっていた……

悠子が、ちょっとしたデザートを恵美の部屋に運ぶと…

恵美は、泣いていたことを隠すために、その場を取り繕った

悠子は、涙に濡れた頬を見ても気付かぬふりをして、笑顔で話しをした。

翔汰の事、テレビ番組の事などを話した。

午後三時を回ったくらいに翔汰から「返事遅くなって、ごめんね……体調は、どう?退職届は渡せた?」とメールが着いた。

恵美は、「うん。渡せたけど、行く途中で苦しくなって喫茶店で休んだりしたけど大丈夫だよ」と返事を送った。

二・三分すると「そっか。終わったら、行くから寝てなね」と返事が着いた。

再び返事を送り、悠子と話しをして恵美は眠りに就いた。

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