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淡雪  作者: 蒼い月
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再会

今日は自転車は、お店に置いて帰ることにした。

恵美と駅へ向かって歩き出した。


翔汰「こうやって、お前と歩くのも久しぶりだなぁ」


恵美「そうだねぇ♪なんだか、懐かしいようで新鮮な感じがする♪」


翔汰「あぁ、それ分かるわぁ♪なんか、変にドキドキするんだけど、なんだこれ…」


恵美「えー?何を言ってんの?頭、大丈夫?」


翔汰「お前、変な奴みたいな言い方するなよぉ……」


恵美「ごめん、ごめん」


笑いが絶えないまま、駅へと着いた。

家の近くまで送って行く予定なので、同じ駅までの切符を買ってホームで電車を待っていた。

やがて、電車に乗り込むと恵美は心地好くなったのか寝てしまった。

翔汰は、恵美の寝顔を静かな眼差しで見守っていた。

一駅前まで来た時、恵美を起こした。


恵美「ごめん、寝ちゃってた……」


翔汰「大丈夫だよ。お前は、相変わらず、電車に乗ると寝るんだな」

翔汰は笑いながら言った。


恵美「うぅ…仕方ないじゃん。気持ち良くなっちゃうんだから…」


翔汰「変わってなくて、なんか、嬉しかったよ。さて、着くよ」


恵美「ぅん」


駅に着き、翔汰と恵美は一緒に歩いて外に出ると恵美の家の方へと向かった。


懐かしい話しをしながらも、翔汰は恵美の顔色が優れないことが気になっていた…


翔汰「恵美、体調悪いんだろ…無理するなよ…」


恵美「だからさ、大丈夫だってば!!」


翔汰「うっ……ごめん…」

あまりにも、強く言われたので翔汰は引き下がるしかなく、内心は…心配でたまらなかった…

そんなこんなで、恵美の家が見えたので翔汰は恵美を見送り、最終へ乗る為に駅へ引き返すことに…


翔汰「おっ家が見えたね…じゃぁ、、、、また明日、、、」


恵美「ありがとう♪さっきは、ごめんね…」


翔汰「こっちこそ、ごめんな…じゃぁ、おやすみ」


恵美「おやすみ♪」


そう挨拶を交わすと翔汰は駅へと急いだ


そんな翔汰の背中を恵美は、見えなくなるまで見送ってから家へと帰宅した。


恵美は帰宅すると母親に

翔汰に送ってもらったと話をしていた。


恵美「今日は、翔汰のお店にずっと、居たから翔汰が送ってくれたんだよ」


母親「あら、翔くんにねぇ。で、翔くんは?」


恵美「すぐ、近くまで送ってくれて、帰ったよ?」


母親「なんで、連れて来なかったのよぉ!会いたかったなぁ……」

恵美は、クスクスと笑いながら母親に言う


恵美「大丈夫よ。明日、一緒にお店に行こう♪翔汰にも言っておいたから♪」


母親「明日?何時?ママ、何を着て行こうかしら♪」


恵美「何でもイィでしょ…翔汰は気にしないんじゃない?」


母親「あんたねぇ、久しぶりに会うんだから少しは、お洒落しなきゃ失礼じゃないの!さて、洋服選ばなきゃ♪」


恵美は、母親の翔汰好きに呆れながら、見ていた。

その時、恵美は自分の体の異変を必死に隠し耐えながら、心の中で泣いていた……

その夜中……枕に顔を押し付け

声を殺して泣く恵美の姿を月が優しく照らし出していた……


翌朝、恵美は母親と待ち合わせの時間を確認してから出勤

一方、翔汰はメニューを考えつつも恵美のことばかり考えて、看板にぶつかりそうになったりと危なげなく出勤


翔汰「おはようございます♪」


店長「おはよう♪」


翔汰「今日も、よろしくお願いします」


店長「で、恵美ちゃんとは、どうなのよ」

店長は、ニヤニヤしながら言う


翔汰「どうもしないですよ。あいつは、元恋人であり友人ですから」


店長「ふぅん…素直じゃないんだから……まぁ、いいわ。仲良くしなさい」


翔汰「いつもと変わらないですけど」

そんな会話をしながら開店

いつもと変わらない顔ぶれとOLのお客様が数人が来店


今日は、デザートに合うようにアップルティーなどの紅茶もメニューに入れていた。


紅茶も、人気で昼時は紅茶の良い薫りが癒しをくれた。


気付くと約束した時間になっていて

翔汰は、そわそわと落ち着かない


店長「翔汰くん、落ち着きなさいよ」


翔汰「いやぁ、久しぶりに会うんで恵美の時より緊張しますよ」


店長「意外と繊細なのね」

店長は、クスッと笑いながら仕入れた珈琲豆の確認などをする為に、裏へと行った。


カラン♪

恵美とお母さんが来店した。


お母さん「翔くん♪あなた、何で昨日、寄らないで帰るのよ!」

グハッ

第一声から、力強いストレートパンチをおみまいされた…

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