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淡雪  作者: 蒼い月
3/13

再会

翌朝、翔汰は……

いつもの朝寝坊をしていた

夜中に目が覚めたせいで朦朧としている

目覚めの珈琲を飲みトーストを食べ終わり家を出た。


外は晴れていているけど風が少し冷たかった。

雪は少し残ってる程度だったので自転車で、お店へとペダルを漕いだ。


お店に着くと、店長が仕込みの準備を済ませてくれて珈琲豆を挽いていた。


翔汰「おはようございます♪」


店長「おはよう♪また、眠そうな顔ねぇ」


翔汰「夜中に目が覚めちゃて……なんだか、寝付けなかったんです。」

頭の中に恵美の顔がよぎった


店長「そっか。無理はしないでね。」


翔汰「ありがとうございます。」


店長「そうそう、話しは変わるけどミルフィーユ美味しかったよ♪ありがとう♪」


翔汰「良かったぁ♪また、何か作ったら持ってきますね」


店長「うん♪」


そんな会話をしていると他の従業員達も出勤してきた。

今日は、どんな一日になるのだろう。などと考えながら担当であるデザート作りに取りかかった。

開店して、しばらくすると顔馴染みの常連のお客様が来店した。


常連客「翔汰くん、何か甘酸っぱいのが食べたいんだけど、無い?」


翔汰「甘酸っぱいのですかぁ…今日は、甘めのを作ったんですよねぇ…お時間が大丈夫でしたら、特別に作ってお持ちしますけれど…」


常連客「本当?大丈夫、大丈夫!待ってるから作って♪」


翔汰「かしこまりました。でわ、お待ちください」


翔汰は、店長からの信頼も厚く、メニュー変更などの権限を与えられているのである。

翔汰は、得意のベリー系タルトを焼き始めた。


翔汰「でも、どうしたんですか?甘酸っぱいデザート注文は珍しいですね。いつも、アップルパイなのに」


常連客「うん。翔汰くんのアップルパイ大好きなんだけど、今日は甘酸っぱいのが良かったんだよね」


翔汰「そうなんですかぁ…もう、焼き上がるんで待っててくださいね。」


常連客「ごめんね……ありがとう…」


そんな、会話をしている内にタルトが焼き上がった


常連客「あぁ…美味しい♪やっぱり、翔汰くんが作るスイーツは心がこもってて温かい気持ちになれる」


翔汰「そうですか?僕は、ただ、お客様の為に作っているだけですよ」


常連客「それが、凄いのよ。ありがとう♪美味しかった。」


満足そうに常連のお客様は帰って行かれた


その後、団体で女性のお客様が来店され、話しに花を咲かせていた。


午後五時を過ぎたくらいになり、恵美が、お店にきた。


翔汰「いらっしゃい」


恵美「なんだか、来ちゃった。ごめんね…」


翔汰「何を謝ってるんだよ。来たいんだったら、来ればイィんだしさ。」


恵美「翔汰って、どうして、そんなに優しく出来るの?私には、無理だよ…」


翔汰「そんなことを聞かれてもなぁ…俺は、俺らしく恵美に接してるだけだからなぁ」


恵美「ありがとう…」


翔汰「で、何がイィ?俺に任せるか?」


恵美「うん♪」


翔汰は、ブルーベリーロールケーキと珈琲を出した。

恵美は、嬉しいそうに食べてくれた。


恵美「そうそう、お母さんが翔汰に会いたいってさ」


翔汰「ん??お母さんに話したの?」


恵美「話したよ♪」


翔汰「えー、お前、言うなよぉ…お店に来たい言い出したんじゃないか?」


恵美「正解♪いいじゃない♪」


翔汰「いいんだけどさぁ…顔合わせづらくてさ」


恵美「大丈夫よ♪明日、連れて来ていい?」


翔汰「いいよ。今くらいの時間なら、落ち着いてるから、今くらいの時間にしてくれたら助かるかな」


翔汰は、付き合ってる時期に恵美の母親に可愛がられていたのだ。


恵美「分かった。あまり、気負わないでね」


翔汰「うん。」

翔汰「そうそう、お前さ、何かあっただろ。隠しても分かるよ…」

恵美は、ドキッとした顔をしたが冷静を装った。


恵美「なにもないよ?勘違いだよ」


翔汰「そうか?まぁ、いいよ。でもさ……いや、やっぱいい」

翔汰は、今は深追いするのは辞めた。


恵美「翔汰は、昔から心配性だからねぇ。」


翔汰「うるさいよ。こんな奴なんだから仕方ないだろ」


恵美「まぁね。翔汰の良い所でもあり悪い所だよね」


翔汰「どっちだよ」

などと、笑いを交えながら話をしていたら、店長が来た。


店長「今晩は♪」


恵美「今晩は♪すいません、翔汰くんを借りっぱなしで」


店長「いいのよ。でも、ちょっと、借りるね♪」


店長が耳打ちで、常連のお客様が注文をしてきたからと言ってくれた。

翔汰は、急いで注文を聞きに常連のお客様のテーブルへと向かった。


恵美は、珈琲をおかわりして

店長と翔汰の話しで花を咲かせた。

結局、閉店まで忙しくなってしまった。


閉店後、翔汰は恵美を家の近くまで

送って行くことにした…

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