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休戦?

私がそう思い、回復の魔法を構築していると

「ったく。気をつけて下さいよ!当たるところだったじゃないですか」

とお兄ちゃんが怒り心頭でやってきた。

「すまない。京川。神崎の挑発にのせられすぎた」

今の弾をよけた…!ウソでしょ!

「お兄ちゃん大丈夫?」

「京ちゃん!」

「二人とも大丈夫だよ。心配かけたね」

「神崎さん。ちょっといいかな?」

と私は先生に呼ばれた。私が行くと隣には稟さんがいた。

「今日から橘さんとくんでね」

これ新手の嫌がらせ?

「わかりました…」

「まさか、稟さんと組むとは思いもしませんでした」

「それはこちらもよ」

うわ~敵意むき出し…

「…お手合わせお願いします」

「なら、本気だして行くわよ」

と稟さんが言った直後にナイフが二本飛んできた。私は避けながら氷針アイスピックを投げた。

「甘いよ!」

稟さんはそれを砕いた。氷針アイスピックは名前の通り氷から出来ているので、砕かれるとキラキラと光を反射して溶けていく。

「砕けた!?」

稟さんは唖然とした。

終了チェックメイトです♪」

私は喉元にナイフを当てた。

「負けましたよ。次は勝ちますからね!」

「わかりました。また今度お手合わせお願いします♪」

「そういえば、あなたは京ちゃんの何なの?拾ってきたって言ってたけど」

そういえば、何なんだろう?拾われただけなのかな

「…わかりません」

「そう。ならいいですわ」

と稟さんは校舎に戻っていった。

「はぁ。これで初日は終了か…」


私が家に帰ると、稟さんがいた。

目があっちゃった…てかなんでいるの?

「お帰りなさい」

「…ただいまです。なんで居るのですか?」

「夜ご飯をごちそうに来たのよ。家は両親が共働きで家に居ないから」

どこか哀しげな顔で言った。

「そうなんですか…」

私は部屋にいって制服から普段着メイドふくに着替えた。

「はぁ。稟さんってお嬢様なのかな…扱いづらいな」

恋音レーネ様よりはまだましだけど

私は階下したにおりて、テレビをみていた稟さんに聞いてみた。

「稟さんは寂しいのですか?」

すると、稟さんは

「別に寂しくなんてありません!」

と怒鳴った。

「でも、本当は寂しいのでしょう。だからこうしてここに居るんじゃないんですか?」

「…私の好きなようにさせてよ!」

と足音荒く出て行った。

「はぁ。素直になって欲しいよ…」

私が呟くと

「仕方ないよ。稟は人見知りだから。最初のうちは素直になれないんだよ」

「うわ!びっくりした。お兄ちゃん急に後ろに立たないでよ!」

「すみません。つい癖で…」

癖って…変なの

「お帰り♪お兄ちゃん」

「ただいま」

「もう少し待っててね♪ご飯すぐできるから」

「わかった」

「ところで稟さんの好きな食べ物って何か知っていますか?」

「稟の好きな食べ物…餃子かな」

「わかりました。ありがとう♪」

しばらくして夜ご飯ができた。魔法と現代科学を駆使して作った料理だ。

「二人ともご飯ですよ~♪」

「今行きます」

「わかったわよ!」

まだ怒っているようだった稟さんは食卓の上に置いてある餃子をみて、表情が少し和らいだ。そしてご飯を食べ始めるといつもの顔に戻った。

「美味しいわね。これ誰が作ったの?」

「私です」

「あんたが作ったんだ…ありがと」

「いいえ」

優しい笑顔だな…私もあいつに…してやればよかった。意地はってないで

「どうしたの?ミク」

「いえ。なんでもありません…」

「あんまり寂しそうな顔するなよ。似合わないからさ。ご馳走」

「ごちそうさまでした。また作ってね。ミク」

初めて名前で呼んでくれた♪

「はい!稟さん」

「いい加減さん付けはやめてよね。もう稟でいいから」

「なら稟ちゃん」

「ちゃん付けも…やめて」

「嫌だった?」

「ううん。そうやって呼ばれるのが…初めてだから」

とどこか恥ずかしげに言った。

「可愛い♪」

「私は可愛くなんかないわよ」

「まぁ。稟もへそを曲げずにさ楽しくやっていこうよ。ね?」

「うん♪」

「わかったわよ。よろしくミク」

「こちらこそ♪」

奔馬は

犬猿の仲だったのにな

と思った。

どうも唯です

次話は来週になります

未来の情勢を書きます


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