あとがき…というか作者の1人語り
この作品を書くにあたって、結構見切り発車な部分が多かったのにまずは反省することになりました。
割と短かめにして、終了したかったんですが書けば書くほど、当初脇役の予定だった方々の掘り下げを行いたくなり、あれよあれよと長ーくなったのです。
その結果、結構キャラの掘り下げは中途半端になってしまったのかな、とも感じてます。
しかしながら、作中で名のあるキャラのほぼすべてにそれぞれの人間像を持たせることは強く意識していました。
テーマとして「奇跡とは当たり前で、偶然とも似ているが、決して必然ではない」を掲げています。奇跡とは、行動しなければ生まれません。ただ傍観者となるだけでは何も変えられない。変えるために必死になり、自分の望んだものでないかもしれないけど、確かな希望ある結果を得る。それが実は奇跡であったのである、とかいう詩人めいたことを考えてもいました。
作中でもエクスが行動しなければ、何も変わりませんでした。また、未来の世界は滅びという結末を迎えていたかもしれません。世界の中にいるたった1人が動くことで、周囲になにかしらの影響を与えるのです。これは現実でもけっこうあるもので、自分の行動が認識していない場所で他人がなんらかの影響を及ぼしているのではないかと思います。
ダラダラ語ってしまってますのですが、要は書いてる中でもいろいろリアルで感じて、文章にも反映している部分があったのかなという自分の振り返りです。はい。
ここからは、主要キャラ、機体への思い入れから誕生までの経緯やらを記載します。。
●エクス=シグザール。
東国編を抜いて、全編を通しての主人公。モデルとなったのは、スパロボシリーズに登場する「アクセル=アルマー」です。体術に秀でることやワカメ頭にもその点が共通しています。搭乗機であるソウルロウガも「ソウルゲイン」をモデルにしています。読んでるとわかる人には1発かもしれませんがw
しかし、人間としての成熟度合いはけっこう幼い部類です。身体ばっかり大きい少年といった感じ。大人は他人との協調性を身に着けているもので、ライネに依存するのも彼が知らず知らずのうちに「母性」を求めている証拠でもあります。かといって、強者であろうと、恐れず立ち向かう勇気も確かに備えていますし、自分1人でも目的のためにしっかりと行動もします。なので、けっして甘えん坊というわけでもないです。
彼の結末をハッピーエンドとするか、バッドエンドとするかは読者さんにお任せします。作者的には…、どっちでもないのです。本当に。彼には彼の結末があったというぐらいで。もしかしたらどこかでまた会えるかもしれません。
●ライネ=ウィネーフィクス
エクスと対になるヒロインです。モデルになったキャラは、特にいませんがイメージとしては「母」「姉」といった部分が強いです。彼女の言葉がエクスに最も影響を与えています。彼女は生きることそのものを楽しむ人間であるようにしています。エクスとはまったく正反対の価値観を持っているといえます。彼女とエクスの出会いについては、別の形で書くしかできませんが、物語上、重要な人物であるのは間違いありません。彼女とエクスが再会するべきかは、ブロット上では2パターンありました。しかし、流れや書いていく中で今回の形になりました。良かったか悪かったか。それはこれからの反省材料です。
●ウィル=シュタルク
主人公その2。モデルはありません。作者なりのオリジナルです。彼は、エクスとは対照的なキャラ像をしています。ようは明るいキャラです。エクスが根暗なので。彼の異常なまでのタフさは、幼少期のあるエピソードがきっかけなのですが、それはまた別の話になります。どこか綺麗ごとのような発言もあるように思えますが、それは彼なりに必死に出した答えです。自分が強くないと自覚しながら、それでもやれることを全力でやるというテンプレのような人物でもあります。
登場機である「ブレイハイド」は、条件を満たすと能力解放という分かりやすき主人公機にしています。すごく固く設定していて、解放後はプラズマ兵装まで仕えてチート全開。過去世界においてはプラズマ技術が発展途上ですので、技術的なアドバンテージが高くなるように書いています。
●アウニール
ウィルと対になるヒロインです。モデルはありませんが、外見、性格は割かしテンプレをなぞってるかなとも思います。ウィルが彼女に惹かれたことについては、いろいろエピソードがあるのですが、書ききれなかったので結果的には掘り下げが甘くなったかもしれません。彼女自身、まだ年端もいかない少女ですので恋もします。不老不死でも感性が人間なので、ある意味それが彼女にとっては最大の地獄です。この「誰も知らない奇跡」そのものがウィルとアウニールの物語のプロローグであったとも言えます。
●絶対強者
「理不尽なまでの暴力」という作中最強の存在です。当初の外観モデルは「バイアランカスタム+クロスボーンガンダムX1フルクロス」です。再生、防御不能の攻撃多数、燃料∞、対応による形態変化、と思いつく限りのチートを詰め込んでます。要は「ぼくのかんがえたさいきょうのろぼっとだ!」状態。作者的にはチートはやっぱり敵にほしい。勝てない奴にどう勝つのか、その道筋が熱いと思っています。ちなみにエクスがこの怪物と戦えるのは、純粋に人類側で交戦経験が最も多いからです。たいてい、遭遇したら数秒でやられるのですが、エクスの場合は運もありますが、4回交戦して生き残っています。タイマンは最後の2回くらいですが。この機体の”中身”は、作中で明かされます。
主要キャラについてはこのくらいで。たぶん、ネタバレにはなってないと思います。
サイドストーリーとかは、とりあえず予定なし。ブロットはありますが。
完結まで5年間、お待たせしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
中学生も高校生になってしまいますねw。
ここまで読んでくださった方々に最高の感謝を!
お時間いただけましたら、次回作もよろしくお願いします!
ではまた(^∀^)ノシ