第六話 修が未来からきた理由
修はしばらく混乱していたが、だんだん落ち着いてきた!
そのタイミングで芹沢勇気が切り出す。
「林くん。ゆっくりでいいから俺たちに説明してよ! まず林くんは僕らと同じ15歳なんだよね。1991年生まれなら、なんで2026年の今に15歳なの?」
1991年生まれなら、今は35歳だな……
修はゆっくりと話し始める。
「ここは真面目に話した方がいいよね。そうだよ。僕は本当は35歳だよ。今は200年後の未来の技術で若返ったんだよ」
芹沢勇気はさらに聞く。
「それは自分で望んで若返ったの? もう一つ聞くと二百年後未来になんで1991年生まれの君が生きているの?」
「それがさぁ、なんか未来の総理大臣。未来総理大臣に『過去がおかしくなっているから若返って過去に行ってくれ』って言われたからこの時代にきたんだよ」
そんな理由だったの!?この時代に何が起こってるんだ……
修は話し続ける。
「あと、なんで200年後の未来に生きてるかだよね。実は僕35歳の時に2026年の医療では治らない病気になっちゃってさ。その時に35歳のユーキとやべっちが『YYゲームズで研究してるコールドスリープ技術を使って、未来に希望を繋がないか』って言ってくれたんだよ」
芹沢勇気と矢部秋男はYYゲームズというゲーム会社をやっているが、今はまだベンチャー企業なはずだ。俺は聞いてみる。
「YYゲームズってそんな技術持ってんの?」
「うちにできるわけないだろ!」
矢部がキレ気味にツッコむ!
「うーん……林くんさ、この時代のうちにはそれはできないけど、35歳の俺たちはそんな研究してるの?」
ユーキは困惑しながら修に聞く。
「なんかいろいろしてたみたいだよ! 2026年にはYYゲームズが日本を牛耳ってるよ!」
これにはみんな苦笑いだ! どんな会社になっているんだよYYゲームズ!
ユーキは少し片手で目頭を抑えて苦笑した後、また別の疑問を聞く。
「それで林くんは200年後に病気は治ったの?」
修は少し笑顔で、
「治ったよ! いや〜未来の医療はすごいよ! 今はピンピンしてるよ!」
ユーキはさらに聞く。
「ちょっと気になったんだけど、未来の総理大臣の依頼を断ることは出来なかったの?」
修はまた真面目に話す。
「断ってもいいって言われたんだけど……200年後の未来だからさ、友達みんながいなくなっているんだよ! 浦島太郎状態だよ。寂しいじゃん。もう一回みんなと友達になれるんなら、過去に行った方が楽しいかな〜って思ったんだよ」
それにみんなはうなずく。確かにそれは寂しい。
ユーキはまた聞く。
「なんでこの時代には林くんがいないの? 未来の総理大臣に何か聞いてないの?」
「それがさぁ。教えてくれないんだよ。一応この時代……わかりづらいから現代って呼ぶね。現代には僕は未来のやばい組織になんかされていて、いないってことだけは教えてくれたんだけどね」
ユーキはさらに聞く。
「じゃあ林くんの家族もいないの?」
「わからない。そういえば、今のかねやんのお父さんとお母さんは何歳なの?」
「えーと……確か……50歳くらいだったと思うよ」
これを聞いて修は考え込む。
「僕のいた時代……めんどくさいから僕のいたみんなが35歳の時の2026年のことも未来って呼ぶね。未来では、かねやんのお父さんとお母さんは七十歳くらいだったと思うよ。なんか、円兄ちゃんと老後の面倒どうみるか話し合っていたもん!」
円とは俺の兄の名前だ。ちゃんと合っている。兄さんは今は相撲留学で県外の高校に通っている。その事は修には話してない。
「どういう事なんだろう……同い年なんだから、俺たちの親の年齢って同じくらいだよな。でも修の未来では親の年齢から違うのか?」
俺は修に語りかける。すると修は、
「わからないよ。なんも教えてくれないもん。どうなんってるんだよ! 説明しろよ! 未来の総理大臣! 僕にどうしろっていうの? ふざけんなよ! ユーキの子孫の未来そうりだーいーじぃぃぃぃーーーん!!!!」
またも修は前屈みになってブチギレる!! もうやめてよ! それ! 笑っちゃって話が前に進まないよ!
みんなが爆笑している中、自分の子孫が総理大臣だとカミグアウトされた、ユーキだけが苦笑している。
ある程度みんなが落ち着いてところで修がユーキに語りかける!
「ユーキ。なんで。ユーキと花ちゃんの子孫の未来の総理大臣は何も言ってくれないの? おかしくない? ユーキなんとかしてよ……」
こんなことを言われてしまったユーキは、困惑しながら。
「そんなこと言われても……てか俺は花ちゃんと結婚するの?」
と、気になることを聞く。花ちゃんというのは、小学校の時に「埼玉うなぎFC」でいっしょにサッカーを習ってた同級生の女の子だ。フルネームは花田花。みんな仲良かったが、たしかユーキとは特に仲良かった気がする。
「ユーキが誰と結婚するかは秘密だよ!」
最後に修が茶目っけたっぷりにつけくえた! 気になる!




