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絶賛おしごと中  作者: 城井流歌
2023年
4/6

不本意な情報交換


「連絡先、、、ですか?」


「うん!教えて!」


絶賛、私混乱中!!!!


10月某日


衝撃のパンフレット撮影からとくに問題もなく、平穏な日々を過ごしていた...。今日までは...。


今日は朗読に向けての顔合わせと台本の下読み。


まだ完全では無いため、役者さんの意見も採り入れて修正をするための下読みだ。


とは言っても、声優の皆様は忙しいから、間宮さんも来ないだろうと思っていた...のに


「おはようございます」


居るんだよなぁ。


キャストは6名。キャスト同士は共演経験もあり和気藹々とした様子だ。


私は挨拶も程々に演出家さんや舞台監督さんが打ち合わせしている邪魔をしないようにのんびりしていると突然、出演者の1人に声をかけられた。


山崎遥人さん、わたしの一個上で間宮さんとも仲が良く、フレンドリーな青年。


「山崎さん、どうしたんですか?」

「雨宮さんってこの辺詳しいの?美味しいご飯屋さんとか知らない?」


私の会社周辺は都内でも有数のグルメ街にあり、ミシュラン獲得したお店も多数あるランチには困らないのもありがたい所である。


「まぁ、この辺は詳しいですよ。お昼もだいたいランチ行きますし」

「ほんとに!ねぇ、まみやん、雨宮さんこの辺詳しいって!」

「え?ちょっ!?」


山崎さんは後ろ振り向くと間宮さんがやってきた。


「そうなの?」

「え、、、、まぁ、、、はい、、、」


急に来た間宮さんにしどろもどろになる私


「よし、じゃあグループLINE作って、オススメグルメ沢山教えてもらおうー!はい、僕の連絡先ね!交換!」


スマホを取り出し、QRコードを私の前に差し出す。

スマホ今手元にないんで、なんて言えたら断れたがスマホはショルダーで持ち歩いているため、そんな言い訳なんて通用せず、渋々スマホを取り出してQRコードを読み込む。

無情にも山崎さんのアイコンがスマホに表示される。


「よし、後で、グループLINE作るね!まみやんも入れるから!」


私は、「あ、はい...」としか答えられず、ちらっと間宮さんを見ると申し訳なさそうに口パクで「ごめんね」と言ってきて「気にしないでください」としか答えることが出来なかった。


その日の夜にはグループLINEが組まれ、山崎さんから「よろしくねー!」と絵文字付きで送られてきて「こちらこそ」と業務的に返すして置いた。

何事も深入りはしない方が安全である。


そんなことを考えていると、新しい通知が届いた。

瑠衣ちゃんかな、なんて見てみるとまさかの人物の通知、『間宮和樹』の文字が見えた。


私はスマホを落としそうになりながらも気付かないふりをしようとしたがうっかり開いてしまった。


『今日はごめんね』


まさかの個別にLINEで来るなんて思ってもなかった。

真面目だなぁ、別にそんな謝罪いらないのにと噂では聞いていた真面目さに少し笑ってしまった。


「とりあえず生きてるので大丈夫です……、と」


秒で既読がつくと、笑い転げてるスタンプが送られてきた。


「私、からかわれてる?」


そんなことを考えてたら突然電話がかかってきた。


さすがにいまさっきなので出ない訳には行かない...。恐る恐る着信を取ると...


「ごめん、忙しかった?」

「いえ、家でのんびりしてたところです」

「そっか。いや、ほんとに今日はあいつがごめんね」

「いえ、気にしないでください。なんか成り行きでしたし。それにご飯の情報くらいでしたらいくらでも送りますから。それに山崎さん、パンフレット撮影の時からあんな感じでしたし」

「そっか」

「そのための電話ですか?」

「あ、いや...それだけじゃなくて」

「ん?」

「色々聞きたいことがあるんだけど...」

「聞きたいことですか?」

「うん、電話じゃあれだから...今度ご飯行かない?その時に話すから」

「......行かなきゃダメですか?」


推しとご飯だなんて、出来れば避けたい。


「...俺が会いたいから。って言ったら...だめかな?」

「それはずるいです」

「空いてる日、分かったら絶対連絡して。じゃなきゃ会社まで迎えに行くからね」


私が断る前にすでに電話は切れ、無言にもツーツーという音だけが耳に入ってきた。


「マジで何...」


謎の約束だけ取り付けられた私は頭を抱える種だけが増えただけだった。

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