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ぱふぱふ屋の悪夢を乗り越えたオレ。無事レベル99に至り、そして伝説へ。

ヤヴァイ。とにかくヤヴァイ。そして、語彙力もヤヴァイ。

とにかく困った。困った困ったクックロビン。


勇者に付き従い、魔王を倒す旅に出たのが運の付き。この街までたどり着いたのはいいが、明らかに実力不足だった。周辺の魔物は強く、四人のうち一人がやられてからパーティは瓦解し、続け様に残りの二人もやられたところでなんとか逃げ出し、俺一人で街に駆け込んだのはいいが、どないしょ?金ないやん?こいつらの棺引っ張って、教会までいったのはいいけど、復活には金貨100枚です?あるかい、うんなもん。敵の弱い地域まで行こうにも街から出ることすら怪しい。復活資金はない・・・これは詰んだんじゃないかな?クソー、勇者の従者とか言う肩書きに釣られなければ、今頃は。

と言うか、世界を救うための勇者の復活資金が経費じゃないってどうよ。

「はあーどうしよう。」

「お兄さん。暗い顔してるわね?どう?」

「はあ?」

なんだ。こんな時に。・・・バニー姿だと。ハレンチな。・・・ありがとうございます。

「お兄さん、ぱふぱふなんてどう?」

「・・・ぱふぱ・・ふ?」

「そう、ぱふぱふ。」

胸を持ち上げて揺らしながらそう繰り返した。言葉の意味はよくわからないが、なんだかエロい響きだ。

「どう?」

「いや、オレは。」

「お兄さん・・・もしかして、どう・・「どっ、童貞ちゃうわ。」あっあら・・・そっそう。・・・でぱふぱふする?」


はい ←

いいえ


馬鹿な、世界を救う旅の途中にそんなこと。こんな選択肢は間違いだ!


はい ←

もちろん

喜んで

オプションは?

これで足ります?


選択肢消えてるーーーー。


「あら、ぱふぱふするのね。ここじゃなんだから着いて来てくれる。」

そう言うと女性は近くの建物に入っていった。くっ、まさか頷いてしまうとは。一生の不覚。断らねば。断るにしても着いていかないと駄目だよな。

・・・そう言えば、お金が。うーん、あっルビーがあったな。


おっ、これこれ。これでいいんじゃ。ふむ、あれそういえばこのルビーってのろわ・・・ぐっ。痺れる。忘れてた、このルビーは呪われてて、使うと麻痺するんだった。

くっ、だが麻痺ごとき。なんとか動いて断らないと。


「あら、お兄さん来たのね。地下に部屋があるの、着いて来て。」

くっ、麻痺で喋れない。地下だと、着いていくしかないのか。

一段一段、動かない体を使い進んでいく。なんとか降りた俺は奥の部屋に先ほどの女性がいるのを見つける。

「来たわね。じゃあ、そこのベッドに寝転んで目を瞑っててね。」

「・・・」

言葉が出ない。それどころか、無理に動いたつけか、かなり辛い。ベッドに寝かせてもらえるなら、寝かせてもらおう。


「ふふふ。じゃあ明かりを消すわね。」

そう言うと、地下の灯りが消え、完全な暗闇に。

「じゃあ、いくわね。そーれぱふぱふぱふぱふ。」

何!?始まっただと、くっ断るはずが。と言うか麻痺してて感触がないだと。馬鹿なこれでは堪能できないじゃないか。

「どうだい。兄さん気持ちいいだろ。」

分からん。まったくわからん。くそっ。

「そーれ、ぱふぱふぱふぱふ。」

少しずつ麻痺が解けてきたぞ。ふっふっふ、感覚が戻って来たぞ。

このかぐわしい汗の匂い。そして、厚い脂肪の奥にある逞しい大胸筋。鼻先を掠める胸毛にギャランドゥー。さらに野太いこの声・・・えっ?どゆこと?


「はーい。終わりー。じゃあ明かりをつけるわね。」

そう言うと灯りがともり、周りの様子が見えてくる。

「すごい気持ちよかったでしょ。お父さんのぱふぱふの腕は世界一なの。」

お父さん・・・?えっ?誰このいかついおっさん。えっ?えっ?


「どうだい、体の疲れが吹き飛んだだろう。」

「・・・・あっ、はい。ありがとうございました。」

「そんな、泣くほど気持ちよかったかい。」

「はっはっは、そうですね。とっても気持ちよかったです。」

「また、機会があったら、おいで。」


そのあと、どうやって地下から出たのか記憶にないが、気づいたら元の場所に座り込んでいた。

「よし、死のう。魔王?そんなの知らない。死んだら、勇者が王様の前で復活するから、もう全部勇者に任せて、死のう。」

「ねえねえ、お母さん。あのお兄ちゃん、泣いてるよ。」

「こら。見ちゃいけません。ほら、いくわよ。」


この街の外のモンスターと一人で戦えば死ねるだろう。ちょうどいい、死のう。

気づいたら街の外にいた。敵はどこだ。そこか。ふっふっふっ、クソがーーーー。

「ふぁーーーーー。」

そして、武器を振り回し、敵に突撃をした。早く死のう。だが死ぬまでに八つ当たりに攻撃だ。


・・・・

「はあはあはあはあ。」

倒してしまっただと。まあ、いい次のモンスターと戦えば、この重傷だ。問題はあるまい。

「ぐっ、・・・なっなんだ。」

なんだ。レベルアップだと。しかも止まらない。どこまでレベルアップするんだ?


・・・レベル9・・9。99だと馬鹿な。これでは死ねないではないか。

とりあえず、街に戻って考え直そう。


・・・

これだけのレベルがあれば、一人で魔王を倒して、俺が勇者になることも可能では。そうすれば、ハーレムを築いて毎日酒池肉林でウッハウハも。


「ねえ、お母さん。あのおじさん急に立ち上がって、高笑いを上げてるよ。」

「こら、見たらいけません。いい、春になるとああいうのが出るから、近づいちゃダメよ。」


えっ。あっはい。すみません。

とりあえず、ここは一旦離れよう。


・・・

しかし、どうしようか。一人で倒せるのか魔王。仲間を復活させるのはいいとして、あいつらにもこの方法を。そもそも、レベルが上がった原因はなんだ?ぱふぱ・・うっ、思い出したくない。いや、あれが原因だとして、仲間に教えるのか?レベル99が俺だけなら俺の今後にとってもいいことでは。だが、あの地獄をあいつらにも・・・・

よし、決めた。



・・・・

「おお、このものを甦らせたまえ。」

「うっ。あれ?俺死んだんじゃ。」

「勇者良かった。生き返ったか。」

「おっ、ありがとう。お前一人でよく大丈夫だったな。それに、すごく強くなってない?」

「ふっふっふっ、勇者よ。聞いてくれるか。」

お前も地獄に堕ちろ。




〜完〜.


FC版しか出来ないんだよね。

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