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1.今の気持ちを正直に


 平和主義である連載エッセイに載せる内容ではないと思ったので、独立したエッセイとしてこれを書いております、作者のふとんねこです。


 こんなタイトルで書き始めておいてなんですが、誤解しないでほしいのは「これはあくまでも作者の勝手な弱音である」ということ。

 私、と言う小さな主語で綴る苦しみの吐き出しなんです。ですから読者様は「もしや自分が読んでいる作品の作者も?」等と他者を思い込みで巻き込むことは絶対にやめてください。

 よろしくお願いいたします。


 それを理解していただけたら、どうぞ先へ進んでください。拙い文章ではありますが読んでいただけると幸いです。


 完結する頃には、自分の「更新は義務」「読者のために」という迷いが晴れていることを祈りつつ、自分の思考の流れを素直に文章にしていきます。


 書き手の中には共感してくださる方がいるでしょうか。読み手の方は何を思われるでしょうか。

 気になりますので、読了後に感想を寄せてくださると嬉しく思います。




――――――――――




 これは自分自身へ向けた文章です。

 最近、自分が何のために小説を書いているのかという、己の軸が揺らいでいるのを感じたので、様々な覚悟を決めて筆を執りました。

 趣味なのに、苦しい思いをするのはもう嫌なんです。



 読者の多くにとって、私の作品は大量のブックマークの中のちっぽけな1作でしかないのでしょう。

 毎日毎日多くの作品が投稿され、更新されて、インスタントな娯楽として流れるように消費されています。

 私が魂を込めて書く作品は、そんな大きな流れの中の細やかな一筋でしかない。その寂しさを日々抱えています。


 私は、自分が読みたい作品を探す旅の果てに筆を執りました。書く理由は自分が読みたいから。サイトへの投稿を始めたのは小説を書き始めてから10年以上経ってからでした。


 2年間のなろう活動を経て、大波小波を経験し、人に読まれることの嬉しさと辛さを知りました。

 感想が貰えなくて、半泣きになってエッセイを書いたのは約2年前のこと。評価ポイントに執着しなくなったのは約1年前のこと。驚くほど多くの読者を獲得した奇跡は約9ヶ月前で、疲れて休暇をいただいたのは半年ほど前。

 多くの人に読まれている私の作品は、この魔境小説家になろうでは幸せな作品だと知っています。


 しかし私は投稿を続けるうちに、沢山の欲を抱くようになりました。


 もっと沢山の人に読んでほしい。

 もっと沢山の感想がほしい。

 もっと私の“好き”を楽しんでほしい。


 もっと、もっともっと…………


 そのためにはどんどん更新しなきゃ。何故なら沢山の読者が私の作品の続きを待っているのだから。

 他の趣味にあてる時間も削って、とにかく続きを書かなきゃ。でなければ飽きられてしまう、読まれなくなってしまう。

 更新したけれど感想は無いからこの展開は面白くなかったのだろうな。でも主人公に苦難をもたらすのはいけないことなの?


 読者に楽しんでもらわなきゃ。

 読者の期待に応えなきゃ。


 この作品を読んでいる人のために書かなきゃ。



 そして今日、ハッとしました。


 私は私のために書いているはずなのに、どうしてかこんなにも苦しい。

 楽しくて始めたはずの趣味が、辛くて辛くてたまらないと思うようになっている。

 気づけば常に更新のことが頭の隅にあって、1週間が多忙にすぎると「書く時間がない」と焦りを感じます。


 どうしてこうなってしまったのでしょうか。



 それは更新を義務だと思い込んでいるからでした。


 更新が苦痛です。

 誰も反応しないから本当に読まれているのか分かりません。そんな中で続きを書くのは苦しいです。

 日々のアクセスが無言の催促に感じられて辛いです。けれどアクセスが無ければ焦燥感に襲われてしまいます。

 今は忙しくて書くのが難しいです。私にも生活があります。

 完結は約束するけどペースを保った更新を何の反応も無しに続けることは苦しいです。

 ……こんなにブックマークがついているのに、読者の姿が、心が見えません。


 自分の思いを素直に書いてみればほらこの通り。整理して考えますと私はどうやら更新を義務だと思い込んでいたようだと分かりました。


 素人の趣味なんですから義務ではないのは当たり前だと思われますか。義務だと思っていたことがおかしいと思われますか。


 読者がいる、この事実が私にとってどれだけ嬉しく、どれだけ重圧となったか、批判の言葉を指に乗せる前に考えてみてください。更新の度に、感想(反応)が来ないことをどんな思いで私が見つめていたのか、考えてみてください。


 ……読者の皆様には、こんなことを書いて申し訳ないと思っています。けれど、私は確かに読者の存在に助けられ、そして勝手に苦しめられたのです。

 きっと甘いと言われるでしょう。まあそうです。私は恐らくこうしてネットに作品を公開することに向いていない書き手なのでしょうね。



 これを書き始めてからゆるゆると思考を整理しました。

 すると「感想が欲しい」と焦がれるように思うことと「更新は義務」と感じることに繋がりが見えてきたので次はそれを書いていこうと思います。


 私が気づいたのですから同じように気づいた方は多いのだと思いますが、もしもこれが誰かの気づきに繋がったら嬉しい。感想が欲しいと思うことは悪じゃないと思うんです。この思いを理解できないと仰られた方もいましたが、私は「おかしくない」と思っています。


賛否両論、お話を聞きたく思います。


次回から書いていくことですが本作品は「感想欲しい」と騒ぐものではありません。その辺り誤解されませんよう。

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[良い点] 「読専」で御座いますが、初めまして。 <先入観>を持ちたくないので著者様の<他作品>を読んでいない事を前提に。 [気になる点] 私の読書歴は長いとは思いますが、<著者>になろうと思った事は…
[良い点] 「格好つけない文章」が好き。 上手な文章は「感心」はするけれど、「刺さらない」から「心に残らない」。 [一言] >更新したけれど感想は無いからこの展開は面白くなかったのだろうな。でも主人公…
[良い点] 自己分析ができてるのはいい事だと思います。 [一言] 私は読み専なので、書き手側のことはあまりよく分からないので、私の視点から。 私の場合、作品にもよりますが、すごく感想を書きたい!とい…
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