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無題  作者: Lilie
2/2

日、々





「アハハっ!」



「おい、」



「ねぇ、ねぇ!楽しいね!すっごく楽しいね!」



「もうやめろって、」



「アハハハハっ!」



「おい!」



僕は彼女の腕を強く掴んだ。


彼女の腕はあまりにも細くて、僕はぎょっとした。

これ以上強く握ってしまったら、きっと爪が食い込み肉を引き裂きながら折れてしまうだろう。

そう錯覚させられるほどに彼女は痩せこけていたのだ。服の上からではわからない。今まで気づかなかったのが不思議なくらいだ。


彼女の青白く、小枝のような腕に一つ、また一つと紅い花が咲く。

それはだんだんと乾いていき、枯れたバラを連想させる。

彼女は恍惚とした表情のまま、その場に崩れ落ちた。

まるで牡丹の花が真っ逆さまに落ちたように、恐ろしくも美しいと思ってしまった。

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