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日々
Ⅰ
「なんでだろうね」
「何が?」
「こんなはずじゃなかった」
「でもこれは現実だ」
「だから、」
「だから?」
「だから·····」
「·····」
「·····」
「もうよそう、今はどうするかが問題だ」
「そうだね。」
未熟な僕らは悩む。
本当にこれでいいのか。
もっといい方法があったんじゃないのか。
だが、今更考えてももう遅い。
もう
いや、考えるのはよそう。
もう済んだことなのだ。
これからは今までより素敵な日々が待っている。
だから今は、
今は少しだけでも、余韻に浸っていよう。