王家の娘メロペ
わたくしは王家の娘メロペですわ。わたくしの王家は酒の神ディオニソスにゆかりがあるのですわ。ある日、そんなわたくしたちの国に、無礼な客人が現れたのですわ。その名はオリオン。随分な乱暴者でしたわ。そんな彼が、あろうことかわたくしに結婚を申し込んだのですわ!そんなの認めませんわ!お父上も認めようとしませんでしたわ。だけど、オリオンの奴は帰ろうとしませんでしたわ。仕方なくお父上はオリオンができなさそうな怪物退治の難題を突きつけたのですわ。これであんし…ええっ!オリオンの奴が帰ってきたですって!?そんなの認めませんわ!結婚するなんて嫌ですわ!
ん?お父上に次の考えがあるようですわ?…なるほど、宴会を開いて酒に酔いつぶれてる隙に遠くへ…
良かった、今度は成功したようですわ。国民もわたくしたちを守ろうとしてくれて、助かりましたわ。…ん?見慣れないお二方もわたくしたちを守ってくれていますわ、太陽神アポロンの紋章のある服を着た男女が…まあ、護衛してくれるのならば国外の方であろうが感謝しなくてはいけませんわね。
とにかく、あれからオリオンは現れなくなりましたわ、よかっ…
あれ、なぜここで涙がでてくるのかわかりませんわ。あんなに乱暴な奴のどこが…
いけない、国民に見られたら恥ですわ、王家らしく堂々と振るわなければ!さあ、お父上と力を合わせいい国にしますわよ!