兄視点
俺は仕事が忙しい。
だが、社長であるのだから当たり前だ。
会社のこと、経営のこと、ほかの会社との付き合い方、全てが俺にかかっているのだ。
そのことを相談できる、唯一の存在である『ヒロ』
弟と似ているような気がして最初は話していたが、俺よりも大人な対応をしている『ヒロ』は社会経験も豊富なのだろう。
そんな『ヒロ』とオフで会うことになった。
俺も『ヒロ』も互いのことをもっと知りたいのだ。
だが、俺がどんな大人なのだろうかと考えていた予想を裏切り、
いや、ある意味予想通りに表れたのが俺の弟だった。
弟は『ヒロ』は驚いていた。
俺と同じように。
でも、いつの間にかネット上での会話と同じになっていた。
俺が会社の愚痴を言い、『ヒロ』が考えてくれる。
アドバイスをくれる。
それだけで嬉しかった。
ただ、他の家族には言わないでくれといった。
『ヒロ』は了承してくれた。
また、ぜひ会社に遊びに来てくれといい、別れた。
とても充実していた。
いつの間にか、弟ではなく『ヒロ』と話していた俺。
でも、『ヒロ』も俺を友達としてみてくれていた。
だから、俺たちの繋がりは簡単には途切れない。
家族であり、友達である『ヒロ』
これからも仲良くしていきたい。
そう願っているのだ。