伝説の武器が微妙な件
勇者「伝説のブラックジャック?」
賢者「えぇ魔王にダメージを与えれる唯一の武器です」
勇者「えぇ・・・(困惑)ねぇ?普通そういうのって聖剣とか魔槍とかそういうわかり易い武器じゃないの?」
賢者「ブラックジャックだって立派な武器ですよ?ほら殴れるとめっちゃ痛いですし」
勇者「違うよ!?ボクが言いたいのはそういう事じゃないよ!?」
賢者「・・・」ブンブンッ!!
勇者「ちょっ!!賢者無言でブラックジャックを振り回すのはやめて!!痛いっ!!」ドゴッ!!
勇者「いたた・・・ってあれ?物理攻撃無効のチートあるのにダメージ受けてる・・・」
賢者「分かりましたか?勇者様これが伝説のブラックジャックのスキル『絶対殴打』です」ブンブンッ!!
勇者「痛いっ!!分かった!!凄いのはわかったから殴るのをやめて!!HPが無くなっちゃう!!」
ピコンピコン
賢者「アッハッハッ!!ハッハッハ!!」ガンっガンっ!!
勇者「・・・」ビクッ!!ビクッ!!・・・ただの屍ようだ
〜最後の立ち寄った教会〜
国王「おぉ勇者死んでしまうとは情けない」
賢者「全く・・・国王の仰る通りです勇者様」
勇者「えぇ・・・(困惑)」
賢者「さぁそれじゃあ勇者様が蘇った事ですしサッサっと魔王倒しちゃいましょう」転送魔法
〜魔王の間扉前〜
賢者「っと・・・到着」フワッ
勇者「相変わらず転送魔法は酔うなぁ」ウップ・・・
賢者「さてと・・・」ガサゴソ・・・
Eサングラス E葉巻
E魔法の杖→Eバズーカ
勇者「えっと賢者さんなにしてるの?」
賢者「勇者様は伏せててくださいね」
勇者「えっ?」
ドゴーン!!
勇者「えぇ・・・(困惑)」
魔王「何事だっ!?」
モクモク・・・
勇者「どうも勇者です いきなりですがあなたを倒しに決めました」
魔王「どういう事だ!!まだ貴様らは扉の鍵を手に入れてないはずだろう!?」
勇者「それなんですがうちの子が・・・」チラッ
賢者「タバコの火にするには弱いな・・・」プハー
魔王「えぇ・・・(困惑)なにあのこのファンタジーな世界観に合わないハードボイルドな子・・・」
勇者「という訳なので・・・えーと決めゼリフ言わせてもらいます
さぁ魔王!!覚悟しろ!!貴様を倒し世界を救わせてもらう!!」剣構え
魔王「・・・ふっ・・・その武器が伝説の武器か・・・フハハハよかろう勇者よ!!貴様を倒しこの世を暗黒に落としてやろうぞ!!」E魔剣 装備
賢者「あっ魔王さんちょっと待ってもらっていいですか・・・」ガサゴソ・・・
魔王「えっ?あっはい・・・」
賢者「勇者武器はこれを使ってください」
賢者持ち物
伝説のブラックジャック
↓
勇者持ち物
伝説のブラックジャック
勇者「やっぱりこれじゃないとダメ?」
E上級武器 絶剣→E伝説級武器 ブラックジャック
勇者「さぁ魔王勝負だ!!」
魔王「ちょっと待て・・・なんだそれは」
賢者「なんだそれとは何だ、これはお前を倒せる唯一の伝説級の武器だ」
魔王「いやいや・・・普通はそういうのってさ
魔槍とか聖剣とか神樹から出来た杖とかじゃないの?」
勇者「だよな!!やっぱりそう思うよな!!おかしいよ!!なんだよブラックジャックって!!
多分誰もピンとこねぇよ!!ブラックジャックで思いつくの神の腕の医者くらいだわ!!」
ブーブー!!
魔王「なんだ気が合うじゃないか勇者、
そうだそうだ!!言ってやれ勇者!!ブラックジャックなんておかしいぞ!!そんなパットしない武器でやられる身になれ!!」ブーブー!!
賢者「・・・」ブチッ!!バッ!!
勇者Eブラックジャック
↓
無し
↓
賢者E杖→ブラックジャック
勇者「ヤバイ・・・」ガタガタ
魔王「ヒッ!!来るな!!」最大火炎魔法
賢者「熱い・・・」ブン!!パリンッ
勇者・魔王「「ブラックジャックで魔法壊した!?」」ガタガタ
賢者「フフ・・・フフフ・・・フハハハ!!」シュンシュン!!
勇者「目で追えないだと!?ゴハッ!!」ドゴッ
勇者死亡
魔王「グハッ!!」ビクッ!!ビクッ!!ピコンピコン
賢者「チッまだ生きてやがるか・・・しぶといな」ブンッ!!
魔王「・・・」ただの屍ようだ
魔王死亡
こうして世界は賢者の理不尽な暴力によって
救われ
勇者と魔王を屠ったとされるブラックジャックは
世界が救われてなお賢者が装備しており
賢者に逆らえる者はいなくなり
今や世界総手で賢者を神として崇めている