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何か変だよ異世界短編集

物理で殴ればよくね?

作者: 友親 太一

「おりゃーっ!」


 ドカッ!


「うぎゃー!」


 フーっ、終わった。

 これでゴブリン百匹討伐でクエスト完了っと。

 いやー、良い汗かいたぜ!


 おっと、俺の相棒『デカカナヅチ』に付いた血を落とさないと。

 この『デカカナヅチ』は全長二メートルほどで重さ二トンもあるが攻撃力ならピカ一の俺の自慢の武器だ。


 世間じゃ魔法だの、スキルだの、剣術だの色々あるが俺には相棒とこの腕力だけあれば充分。

 ぶっちゃけ頭の悪い俺には小難しいことなしで力で叩き潰すほうがあってるしな。


 ん? ありゃなんだ?


「助けてーっ!」


 ……なんかスッゴいスピードこっちに走ってくるし。

 その後ろから飛んでこっちに向かってるのは……ドラゴンっ!


「なんかしらんが、とにかく殴ってみる!」


 ドカッ!


 ~戦闘後~


「あっ、ありがとう」

「無事なら良かったな」


 とりあえずドラゴンぶん殴って気絶させた。

 ん?この少年どっかで見たような?


「そうだ! お礼に僕の仲間にしてあげる!」

「はあ?」


 何いってるんだコイツ?頭にゼリーでも詰まってるんか?


「遠慮しなくていいよ。この僕の力になれるの誇りに思うと良い」


 こいつ俺以上にバカだな。

 第一、俺は一人でノンビリ冒険者するのが好きなんだよ。


「さあ、この勇者と一緒に魔王を倒す旅に出よう!」


 勇者だぁ? あっ!

 やっと思い出した。

 そいやこの前、城で異世界から勇者を召喚してたな。

 似顔絵しか見たこと無かったから思い出せんかったわ。

 てか、勇者うぜー。


「とりあえず僕の肩を揉んでね」

「あんっ!?」


 ……ブチッ!


 ドカッ!


 ブチュっ!


 あー殺っちまった。

 思わず勇者潰しちまった。

 俺って相変わらず怒りの沸点低いな。

 さてどうするか?

 勇者はドラゴンが殺ったことにするとして、魔王倒すとか言ってたしなコイツ。

 勇者はウザくて煩かったから居なくなっても大丈夫だが、魔王を放置したら俺のノンビリ冒険者生活の邪魔になるし。



 ……そうだっ!俺が魔王をぶっ潰せばよくね?!


 よし魔王ぶん殴ってこよう!


 ~魔王の手下の魔人戦~


「貴様! 我々の邪魔をするなら・・・」

「おりゃー!」


 ドカッ!


 ブチュっ!


 ~魔王城に張られたバリア前~


「叩いて穴空けたる!」


 ドカッ!


 バリバリバリバリっ……パリンっ!


 ~魔王戦~


「よく来たな勇者よ……勇者だよな、貴様?」

「違う!」


 誰が勇者(バカ)だ!


「勇者じゃないなら貴様は・・・」

「黙って潰れろーっ!」


 ドカッ!


 ブチュっ!


 よし!魔王は殺ったし帰るか。

 その前に『デカカナヅチ』の血を落とさんとな。



 ~こうして魔王は倒されて世界に平和が訪れました。~



 完

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