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謎の技術力を持つ川瀬。

「次は同じ銃ということで、木村さんでいいですね。」


「わかったわ。」


木村さんは大山さんと幼馴染で同じ傭兵軍団にいたらしい。セミロングを茶髪にしていて、垂れ目で、やさしいお姉さん的な人。すっごく胸がおっきくて何を食べて育ったらあんなにおおきくなるのか今度聞きたいぐらいだ。わたしなんてまだBカップなのに。


銃の腕前もそこそこだったらしいけどどんな銃なんだろう?川瀬さんがさっきよりすこし小さいアタッシュケースが開く。その中には。


「拳銃が二丁と機関銃っと。なんの変哲もないようだけど?」


拳銃には赤と青、機関銃には黄色が塗られていた。おもちゃみたいでかわいいけど目立ちそうだ。


「その銃は支援用の銃です。実弾のほかに、即効性のちょっぴりすごい薬剤弾を撃てます。ネズミからゾウまで効き目は見られ、人間に対しての効果はばっちりで効果が出るまで、5秒かかりません。しかもこれで撃たれても死にません。」


「そりゃぁ支援用なのに撃たれて死んだら大変よねぇ。具体的にはどんな効果があるの?」


「はい。機関銃には身体能力の一時的強化を催す、えー、例えば体力切れがなくなったり筋力アップとかですね。赤はファーストエイド、つまり傷をふさいだり血を止めたりというRPGもびっくりな回復弾を打てます。青は、解毒作用を持った弾を撃てますね。」


「......」


全員、絶句していた。この地球を探し回っても絶対にそんな銃があるわけないし、あっても使えるはずがない。そんな銃がこれだ、と言われても信用できるはずがない。


「......それ、ほんとう?」


「はい、本当です。人体実験も済ませてありますよ?」


川瀬さんの顔は至極真面目だった。


「わかったわ。私の説明はあとで実演とともにして頂戴。」


少し困ったような顔をしながら木村さんがアタッシュケースを受け取ってもどる。


「次は松井さん。これです。」


「川瀬?いくら筋肉の俺でもこの大きさのもの持てる気しねえわ。」


川瀬さんがさっきのロッカーみたいなアタッシュケースをころころと転がしてくる。キャスター付きだったのね。ていうかこれ本当に武器なのかな?


松井さんは世界中でストリートファイトをやっていたらしい。それもなかなか強かったそうで。なかなかの稼ぎだったそうで。異種格闘技もやってたそうで。



松井さんは、丸坊主の細目で、ごっつごつの筋肉が特徴のお兄さんだ。185㎝と高身長でこの人をボディーガードにしていればもう、日本国内では大丈夫だと思う。


そんな松井さんの前に松井さんぐらいの、いや松井さんよりおっきなアタッシュケースが置かれているのだ。


「じゃああけますね。よっ...と」


川瀬さんがまるでドアを開けるようにケース開ける、いやこれドアだ。だってドアノブついてるし。ドアを開けた中には待ってましたというようになぜかドライアイスの演出。


「「「「......」」」」


「どこに凝ってるんだ......」


大山さんがため息をつきながら言った。


煙が晴れて目に飛び込んできたのは、ロボットだった。


「川瀬、これはなんだ、ロボットか。これを操ればいいのか。こういうのはおまえがやればいいんじゃないのか。」


松井さんが冷たい目をしている。確かに川瀬さんのほうがそういうのうまそうだ、と思っていたところ川瀬さんが言ったのは。


「いえ、これは強化スーツというもので、これに乗るんですよ。しかも脱いでる時みたいな感覚で動けるんですよ。これを着ることよってなんと通常の3倍の力が出ます。」


「そんな赤い彗星みたいな鉄男みたいな。耐久力はどんなもんだ。」


目は一向につめたいままだ。


「そんな、申し訳ないですって。松井さんは発案時、これが一番合っていたんですよ。

耐久力はですね、ゾウが30頭その上でタップダンスしても壊れません。ICBMが直撃した衝撃ではこわれましたけど、並大抵の銃やロケットの衝撃では壊れないようにできましたよ。ていうかわかるんですね、そこ意識したんですよ。」


何が申しわけないかはよくわからないが、ちょっとやそっとじゃ壊れないことと、アニメを意識して作ったことが分かった。川瀬さん、もしかしたら本当にすごいひとかもしれない。

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