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死、それは突然で、逃れられないもの

建物の中に入ると待ち受けていたのは小銃を構えた兵士さん達、数十名。


「あ、ども。こんにちわです。」


あまりの威圧感におもわずあいさつをすると隊長格のような人が一言。


「撃て!」


ですよねー!繰り返され、重なる銃声。数十丁から放たれる銃声は耳を壊すのに十分な音量を持っていると思う。


銃声が止み、立っている私。ぽかんとする兵士。


「あ、こんちわ。」


今度は隊長さんがあいさつ。そこで私はお別れの挨拶をしようと思う。


「では、さようなら!おやすみなさい!」


振りかぶったのは出刃包丁。大きな爆発が起こる。なんと今の小隊の兵士は全員ミンチになってしまったではありませんか!


「普通に撃つよりひどいかもしれないねこれ。でもまあいっか。」


時間ももう30分切っているので足早に奥へ。しばらく進むと、大きなモニターやスイッチのある部屋に入った。


「ほー、ここが。お、丁寧に大きな〔POWER〕と書かれたスイッチがこんなところに!ぽちっ!」


小芝居じみたことを一人でやっていて悲しくなる。さっきからこんなことばっかりして疲れているのかな、私。


押して数秒後、モーターやらなんやらが停止するような音が聞こえたので、止まったのだろうと思う。


部屋から出ると、最初と同じような光景が。今度は無言で果物ナイフを振りまくった。


挽肉を作りながら、入口へと戻る。入口から出ると、なんとご丁寧なことに施設が3つも4つも5つもならんでいました。


一つ一つ、同じように電源を切り、出て、電源を切り、出てと繰り返していると6つ目の装置施設が終わったところで無線が一本。


『倉庫の崩壊を確認しました。達成率80%です。残り兵員数2000弱、あと発電施設内の装置が6つ。あと8分ですね。大山さん達は、兵員撲滅作業をしてください。では頑張ってください。』


お、いける気が......しませんね。あと2000人を8分で無力化するのも無理があるし、この装置施設、でかいし。というかなんで一つ一つの装置が施設化されてるんだよ!


そんなことを考えながら走り回り、挽肉を増やし、電源を切る。残り5つ。


8つ目の装置に入るとそこはおおきな下りの螺旋階段があった。


「ひ、ひえー。これ下っていくのか。もうこれは無理だなぁ。」


リズムよく、とっとっとっと、と聞こえてくる足音。それも複数。あぁ、また兵士たちか。ミンチですね。と思っていた。


出合い頭に兵士に発砲される。これぐらいウィンドブレーカーで弾けるからだいじょう......あれ?


「いったあああああ!?」


今までにないくらいの痛みが私を襲う。体を見ると、お腹や、肩、腕に穴が開いて血が出ているではありませんか。


ウィンドブレーカー機能、バッテリー式でした。充電、切れてしまったようです。


「う、ぐぐぐぐ......」


言葉を発することもできない。そうして意識が薄れていく。あぁ、もうだめだ。私は死んでしまうのか。


目を閉じて、心でつぶやく。お母さん、お父さん、ありがとう。いつまでも元気でいてね。


っていつまでも意識が薄まらないと思い、目を開けてみれば私が倒れているのが見える。


「あれ?これどういうこと?」


そういったとたんに目の前に真っ赤な字でこう書かれた。


〔Your died〕


そうか、これバーチャル訓練だった。FPSみたいな朽ちた表示で書かれた文字でをみて再確認した。というか変なところ凝ってるんだね。


『倉坂さん、お疲れ様です。いやぁ、おしかったですね、戻ってきてください。』


「わかりましたー!」


やっと終わったか。そう思いながら最初に教えてもらったように電源を切ると、始まりと同じように意識が薄れていく。


あぁ、瞼と頭が重い。これは本物のほうだ。そう思いながら、深い闇に身を任せるのであった。

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