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「人」の夢。「鳥」の夢。  作者: 黒さや
2 「人」の夢。「鳥」の夢。
8/11

2-3 「人」の願い。

今日は村に雨が降る。


 二十四節季の一つ。穀雨。

その雨は恵みの雨であり、田畑を枯らす雨でもある。

許容を超えなければ恵み。超えれば恐怖となる。


 鳥の夢で出てたように、川や田畑に対策がしてあるわけではない。

川があるがまま、出来たままになっているだけだ。

その川から、村の皆で川を引き、農業用水にしているだけに過ぎないため…

いつ氾濫してもおかしくは無い。というより、氾濫しない方がおかしい。


雨がほどほどに降ってくれればいいのだが。


 そう願わずにはいられない。

川もそうだが、田畑も問題がある。

田は水はけが良いところが望まれる。

が、田もうまく作らねば、水が土に抜けていく。水が必要な稲も、麦も水が無ければ枯れてしまうだけだ。

そのために、代掻きということをする。代掻きをしなかった田はひび割れ、水を溜める事ができない。

田1枚が使えなくなる。

その1手間を惜しむ事が死活問題と生り得るのである。


腰も痛くなるが、仕方あるまい。


 夢の畑で見た鉄の牛のようなものさえあれば簡単そうなのだが。

仕組みが全然わからない。似たような物を見たことすらない。想像も出来ない。

でも、解った事もある。

夢で見た田畑は、私達が作るようなその時々に合った形ではなく…

どれも四角い。田畑1枚1枚が四角い事に、実りを多くする秘訣の一端があるのだろう。


 四角くする以外にも、いろいろと方法がありそうではあるが、数多く夢を見て…

書き残す事で多くしていくしかないのか。

鳥に指示できるといいのだが。それも厳しいのであろうか。

そもそも、鳥と言葉は通じるのであろうか。言葉が通じなければ、身体で語り合う(※殴り合いではありません。)しかあるまい。

考えるべきことは尽きないな…

ともかく、田畑に関してはまだまだ余地があるということだ。

だが、私1人が多くを実らせても、村の実りが多くなければ恨まれるだけだ。

妬まれ、恨まれ、何かを起きてしまえば取り返しが付かなくなる。


 上手くいけば…

この村は、飢える事が無くなる。そんな村になるかもしれない。

私も、兄も、義姉も、姪も、友も全て…

とりあえず、餓える事の無い様にしていかなくてはいけない。

ふふ… 少し前まで、籾と銭の事だけしか考えてなかったのに、欲深くなったものだ。

最近、笑った事など無かったのに…

良い未来しか想像できない状況に、自然と笑みがこぼれる。


そのためにも、何が必要かを書いておかねば。


 今日も人は夢を見る。

幸せを得るために。

家の前には田んぼがあります。

種が苗になる時期、げーこ、げーこ鳴いてました。超煩いです(´xωx`)

その田んぼの中に、1枚だけ、草だらけな田んぼがありました。


水が抜けたのなら、畑にでもして、何か作らないのかなーって思ったんですが(´-ω-`)

聞いてみたら、一度畑にすると、田に戻すのは大変なんだそうで(; ・`д・´)


大変。って言うだけで、出来なくはなさそうなのですが。

休耕田って意味も兼ねてるんですかね?(。╹ω╹。)

農業って、難しいですねー(他人事

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