第5話
ブックマークも増えてPvもたくさんだと感謝以外なにも出てこない。あと新たに評価を下さったお二人様有り難うございました!
これからも精進していきたいと思います!
「それで、どうするの?」
「んー、まーこのままやるしかないだろ。とりあえずはモンスター相手に《棒術》のレベル上げだな」
「そう。じゃああたしはパーティーメンバーのところに行くから、何かあったらメールちょうだいな」
「私も生産職の皆さんに挨拶してくるから。またねお兄ちゃん」
「おう、またな」
元から連絡がついたサイカはともかく、そうでなかったヒナとメールアドレスを交換して俺達は解散した。しかし、ゲーム機で連絡を取り合う時代になるとは誰も思わなかっただろうな。
先程まで激戦区だった草原は、今だとすっかり見渡しがよくなった。皆もっと奥の方を探索しているのだろう。
「俺も追い付きたいところだな・・・っと早速お出ましか」
目の前に緑色の---めんどくさいからゴブリン(仮)でいいか---がリスポーンしてきた。サイカからもらったMPポーションでMPは回復しているが、それで扱う水がない。俺はひのきの棒を構えて戦いに備える。
「ギィッ!」
ゴブリンは最初の町に出てくるモンスターとしては珍しいアクティブ型だ。俺を視界に入れるやいなや、その手に持った粗末なこん棒で殴りかかってくる。
「打ち合いは不利か」
もっともただ長い木の棒に、打ち合いで劣る武器があるとは思えないが。
さすれば戦い方はちょっと工夫が必要だな。
俺は渾身の一振りを突っ込むことで回避し、通りすがる瞬間ゴブリン(仮)の足に棒を引っかける。
ゴブリン(仮)のこん棒は止まっておらず、まだその勢いも死んではいない。
ゴブリン(仮)は強引に体勢を立て直そうと試みるが、結局自分の左足で右足を引っかけ草原に体を伏せる。
「ギッ---ギアッ!」
「立たせるかよ」
ゴブリン(仮)はうつ伏せのまま立ち上がろうとするが、そんなことを許しては転ばした意味がない。
俺はゴブリンの肩甲骨の間を思い切り踏みつける。本来なら、これで終わってもいいぐらいのダメージは与えられると思うのだが、やはりビルドがないと意味がないか、《格闘術》とかあるかな?
まあともあれ止めを刺さねばこの勝負は終わらない。 背中に手がとどくほどゴブリン(仮)の体は柔軟に出来ていないようだが、いい加減鬱陶しい。俺は構えを取ると《棒術》のスキルを発動する。
「『振り下ろし』」
俺の一撃は真っ直ぐゴブリン(仮)の細い首に吸い込まれる。
「ガフッ・・・ギ・・・ァ」
ゴブリン(仮)は一瞬体を強張らせると、次の瞬間脱力して、ポリゴンとなって消えていった 。
「これで終わりか。しかし、モンスターの残りHPが見えないのは不憫だな。《鑑定》持ちなら分かるのか?こちとらゲームの要素で視界に割って入ってくんの自分の名前とHPとMPだけなんだけど・・・っとなんか手に入ったか?」
メニューを覗き込み今度はインベントリの欄が光ってたのでタッチすると、自分の装備以外に『ゴブリンのこん棒』というアイテムがあった。
こん棒も棒なのだから装備できるのかと一瞬思い、試したが、やはりジャンルが違うらしく失敗した。
「それでも戦えるのは分かったし、得るものはあったか。《棒術》のレベルも上げたいし、もうちょっと奥に潜ってみるか」
サイカの話だと小川の先に大きな湖があり、そこが第1のフィールドの中間地点らしい。俺は迷わず、小川の下流へ歩みを向けた。
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談笑スレpart1
1.名無しの剣使い
ここは笑えるネタを皆で共有する場所だ!キャラに珍プレイにバグだろうが何でもこい!だが晒しはカエレ☆
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51.名無しの弓使い
それで俺がゴブリンに止めを刺そうと矢を撃ったら、その寸前にゴブリン倒されちゃって、近くにいた仲間のヘルメットの天辺にぶっ刺さっちゃってw
52.名無しの魔法使い
ブハッ!w
53.名無しの槍使い
ワロタww
54.名無しの槌使い
52-53>おい笑うな後衛&中衛職
55.名無しの剣士
52-53>流れ矢って実体あるぶんメッチャプレッシャーになるんだぞ
56.名無しの魔法使い
サーセンw
57.名無しの槍使い
サーセンw
58.名無しの片手剣使い
お前らw
59.名無しの調合使い
おい!あの『剣鬼』が男といるぞ!
60.名無しの弓使い
59>なん・・・だと!?
61.名無しの魔法使い
59>あの『剣鬼』が!?
62.名無しの槍使い
59>『男なんてゴミ虫以下』と言ってた『剣鬼』が!?
63.名無しの槌使い
59>トッププレイヤーの『剣鬼』が!?
64.名無しの剣使い
59>女子人気が高い『剣鬼』が!?
65.名無しの片手剣使い
59>可愛い服をβのときウンウン唸りながら探していた『剣鬼』が!?
66.名無しの調合使い
おい、1人ストーカーがいるぞ
67.名無しの弓使い
通報しますた
68.名無しの片手剣使い
うわ何をするやm
69.名無しの剣使い
それよりその男を詳しく
70.名無しの調合使い
うーんと、男なのは確かなんだが、なんというか美形というか可愛い系?それも猫みたいな人懐っこい感じだな。このゲームは人の名前見えないが、白く長い跳ねっ毛に赤と青のオッドアイで、見ればすぐ分かるだろ。あと背は低い・・・って裸締め『剣鬼』にしてるよ。『剣鬼』なんか大喜びだし。解放されてからもテンションがいつもと違うな。
71.名無しの槌使い
まさか『剣鬼』の恋人か?それとも想い人か
72.名無しの調合使い
さあな、って今2人に合流したのヒナたんじゃね?
73.名無しの魔法使い
なんだと!奴めロリにも手を出すか!ヒナたんは俺の嫁!
74.名無しの弓使い
また通報しますた
75.名無しの魔法使い
おっと誰か来たようd
76.名無しの調合使い
お、今お兄ちゃんって聞こえたな。じゃあ女子2人は家族と幼馴染みってところだな。
77.名無しの片手剣使い
なんだそれうらやま
78.名無しの魔法使い
だな
79.名無しの弓使い
77-78>お前ら脱獄するなよ!w
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バトルと掲示板をいれました。バトルは後々激しくしていこうと思います。他のプレイヤーとの邂逅はもう少しお待ちください。