九話――謎の収束へと一月二十一日
「私の名はT・Sです」
ラーメン屋での出来事は覚えていない。
ギン色――T・Sというらしいが、そいつに頭を触れられた後、普通にラーメンを食って、普通に帰った気がする。
ノートはどこかへ消えていた。しかし不思議と、寂しいと思う気持ちはなかった。無くっても言いや、というポジティブな気分が強い。
学校は相変わらず退屈だ。
ポジティブでも退屈なものだ。
それはしょうがないと思う。だって学校だし。
1月21日。
昨日の事件多発を受けて、とある部活がコンサートを行うらしい。もちろん入場は無料、時刻はPM4時。そして体育館を占領するらしい。どこから許可をもらったかは知らない。
みんなが元気になれれば。
そう思ったから急きょ部員たちが開催を決めた、との事。普通、俺にとってこう言うのは嫌悪の対象で、自己満足が済むまま勝手にやってくれなどと思うのだが、今日はむしろ覗いていこうなどと思った。俺は女性に頭を触られ、どうかしてしまったらしい。
……。
実際に足を運ぶと、その場ではかなりの熱を感じた。男女混合の観客たちが一斉に声をあげてパフォーマーを応援し、盛り上げている。
相当にこの学校では権威のある部活らしい。確かに、こんな場所では喧嘩なんてばかばかしい。
おや、
ステージでパフォーマンスをしている中に、一人銀色の髪をしている女性がいる。間違いない、T・Sだ。よぉく観察すると、周りのヤツらは昨日、ギクシャクしていた奴らだ。なるほど、昨日見かけたT・Sを囲む友人たちは、この部員だったのか。
「初めての人か?」
突然、俺に声をかける男がいた。
「はぁ、すまん、ここは初めてだから勝手がわからん。なんか俺は目立っていたか?」
「いや、むしろ静かだな、と思って」
「ここが騒ぎ過ぎだ」
「まぁ、そういうな。殴って殴られる学校よりはいいだろ?」
「それと比べれば」
しかし悪い気分ではない。
「俺はPって言うんだ、またイベントは開催されるだろうし、その度に俺はここにいるから、たまに声をかけてくれな」
「おう、また来る」
誰もを嫌って、拒絶の為にしか使われなかった俺の言葉が、始めて誰かを受け入れた
俺の心にあった荒んだ悪魔は、たぶん、このノートと一緒に消えてしまったに違いない。だって今のおれは、花でも育ててみようかなんて思う程にに清々しい気分なのだから
ご愛読ありがとうございました。
以前の祝辞では視点を彼女ら自身にしましたが、今回は私が勝手に作った主人公に視点を当てました。なぜかって、そっちの方が貴方の魅力が表現しやすいかと思ったからです。それに、自分が貴方を操作する、となると自分は混乱すると思います。貴方の美しさは、水仙を眺めるように、誰かが見ることで美しいと感動するものと勝手に解釈します。
私は不完全燃焼です。というか、クオリティーが最後まで納得できませんでした、それなのにこの場に公表してしまい、心からお詫び申し上げます。
最後になりますが、T・Sさん、おめでとうございます。
貴方のミステリアスな魅力が、永遠でありますように




