表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

七話

 ……。

意味はないが、今夜もラーメン屋に赴こうと思った。

それだけ。

「ごきげんよう、若人」


「ギン色さん、こんばんは。お美しい姿に魅かれてやってきましたよ」


「おや……お世辞がうまいですね」


「嘘は言った事ない」

 大ウソ。


「今日は何を頼んだのですか?」


「台湾ラーメン、ここのは辛くてあんまり食べないけど、今日は冷えるから」


「ほう、では私もおかわりに貰いましょうか」


 ギン色は食べ終えたばかりの丼ぶりを重ねると、食券を購入した。健啖なのか食べ終えた丼ぶりは昨日のものも含め、それぞれが別メニューだった。


「それにしても、今日も来たと言うのは、私に何か御用があるのでは?」


「……それはそっくりそのまま返すぞ」


「ほう、」


「昨日はなぜ、俺に声をかけた、俺は人間不信だから人間なんて知りたくもないが、しかしラーメン屋に来て冴えない男の子に声をかけるのは、明らかにヘンだ」


「……」


「ちょっとアイツちょろそう、遊べるかな、なんて思えるほど、ここらは都会じゃないしな。夜になれば大概の娯楽施設は閉まる。だからなおさら声をかける理由なし」



「ごめんなさい、」



 ……なぜ謝る。



「申し訳ありませんが、黙って、頭を向けてもらえませんか?」

 ……。

断る理由は特になかった。


彼女が求める物は不明だが、しかし神妙な顔が俺を責める。「わかった」と簡単に返事をして頭を向けると、ギン色は「ありがとうございます、すみません」と言い、俺の頭を触った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ