ルイティールの決意
〈三人称〉
「ルイティールよ、お前は少々やり過ぎではないか?」
「そんな事はないわ。あれくらいじゃまだ、やりたりないわ」
王はルイティールの言葉に、溜息をついた。
未だに魔王こと、クロトは気絶している。
起きるのは少々時間が掛かる事になるだろう。
「それよりも、お前は気づいておるのか?」
「何を?」
「お前は、クロト君の事が好きなんだろ?」
「なっ………!」
ルイティールの顔はみるみる真っ赤になっていく。
まるで熟れたトマトのように。
「ふっ、あっはははははっ!!!」
「お、お父様っ!」
王は腹を抱えて大笑いしていた。
「ん………」
「あ」
「お」
上からクロト、ルイティール、王。
クロトはゆっくりと頭を抑えながら起き上がった。
side out
〈クロトside〉
「ん………」
「あ」
「お」
なんか五月蝿い笑い声で目を覚ましたな。
うわ………頭いてぇ……。
ティーのやつ、手加減しなかったな。
「ぶふぅっ!!」
王が俺を見て吹きやがったんだが……。
「王……お前ちょっとこっち来い」
「え……?」
「来い」
「あ、仕事を思いだした!ごめん行ってくるねっ!」
「あ、おいっ!」
王はさっさと転移して逃げやがった。
あいつ覚えてろよ。
「…………っ」
なんか小さい悲鳴のような声が聞こえたので、辺りを見渡すと、部屋の隅に頭を抱え込みながら蹲るティーを見つけた。
「ティー其処で何してるんだ?」
俺がティーの側にいき肩に手を置くと、裏拳が顔面にとんできた。
「あっぶねぇっ!」
何とか裏拳を避けると、ティーの肩を掴んで無理矢理俺の方に向けた。
「────────────ッ」
ティーから声のない悲鳴が上がる。
「どうしたんだよ」
「……ふみぅっ⁉︎」
俺はティーの頬を掴むと、俺の方に顔を向けた。
「ティー何かあるのか?」
「ふぇぇ……」
ティーは情けない声を出しながら、両手で顔を隠した。
やば……可愛すぎるだろ。
もうちょっと苛めるか。
「ティー、本当に言ってくれないかな?」
「うぇ……その……、えとぉ…………」
「ティー」
「うみゃぁ……」
「……む」
「話す、話すからぁ……」
よしよし、と俺は頬から手を離し、頭を撫でた。
「で、何だい?」
「その……、ちゃんと聞いてね?」
「当たり前だ」
やばい、やばい……こんなティーみるの超新鮮……。
取り敢えず顔だけは取り繕っておく。
「あのね、私……クロトの事が───────……好きなの」
「へ?」
「だーかーらー、好きなのっ!!」
「うぇぇぇえぇぇぇっ!!!!????」




