定期購読(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「定期購読」です。
田守優子は独特な親友である。
出張先からの帰り、品川駅のホームで雑誌を読んでいる優子に出会った。
表紙には松の盆栽の写真が載っていて、「週刊盆栽」というタイトルが印刷されていた。
「私さ、あまりお金がないから、実際に盆栽を買う事はできないけど、この世界は面白いよ」
そう言って私に購読を勧める優子。
「五人に定期購読の契約をしてもらえると、自分の分が只になるんだって」
それを勧める相手に言ったらダメだよ、優子。
ということでした。