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【箱】詩

アンニュイな日々

作者: FRIDAY

 最近 どうにもいいことなくって

 ヤケを起こして大酒 二日酔い

 折角の休日も丸潰し

 どうにもこうにもしょーもねー


 古本屋にせっせと通って

 古本 漫画本を大人買い

 狭い部屋が古本に呑まれてく

 本に埋もれて果てても本望デス


 トモダチは皆せっせと恋人つくって

 結婚するのも増えてきて

 気付けば独り身はアタシだけだけど

 その憐れみの目をやめなサイ


 別にイイジャン 独身だって 

 独り身楽でしょ気楽じゃない?

 婚期? 何ソレ 知らんわそんなの

 カンケーないデス ほっとけよ!


 欠伸を一回見られただけで

 職場じゃ上司にイビられて

 帰れば帰ったで一人酒

 「あーもう……やってられっかっつの!」


 寡黙なスマフォに妹から一通

 「……あ、今日アタシ誕生日だ」

 帰りの寄り道 ケーキ屋さんで

 一番でっかいホールケーキ

 カロリーなんか気にしない……しないよ!

 半分食べずに胸やけダウン

 「うわー……すげー虚しい」残りどうしよ

 

 高校時代の元カレとアタシの親友だった子が

 来月結婚式とか連絡

 「……へえ。そうなんだ」

 あんたももちろん来るんでしょって

 「御免ねその日は用事があるの(嘘)」


 「こんなハズじゃあなかった」だとか

 「昔は輝いていましたの」とか

 そんなの絶対言いませんけど

 でも、ちょっと……なんだかなあ?


 「何かいいことないかな」なんて

 膝を抱えてぼやくけど

 「そんなのあるわけねーよ」って

 肩をすくめて即答する


 あーあ、なんて不毛な最近

 手袋が温かいから繋ぐ手なんていりません

 せっせせっせとマフラーを手編み

 巻くのはもちろんアタシです


 あーあ、なんてぱっとしない毎日

 今年も聖夜は一人で乾杯

 イチャつく奴らと同じ夜に

 提げた靴下に酒瓶ねじ込む


 あーあ、なんて気怠い人生

 起伏も乏しく 糖分控えめ

 相も変わらずループな毎日

 いいことなんざあるわきゃねえ


 あーあ、なんてアンニュイな日々

 明日も明後日もきっとずっと

 こんな感じで続くんだろうな

 そろそろ開き直っちゃおうかな


 あーあ、なんかもういいじゃんか

 何と言おうとこれがアタシよ

 肩でもすくめて苦笑で伸びして

 そんじゃあ今日も頑張りますか



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