表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

紳士と熟女のためのお伽噺

紳士と熟女のためのお伽噺/三拍子そろったカエルの王子様

作者: 中村もへじ



昔々ある所にカエルのような顔をした男がおりました。



男は美しく賢く気立ての良い優しい娘に恋をしました。



美しく賢く気立ての良い優しい娘ですから、村の若者はこぞって結婚を申し込みます。


しかし、娘の縁談はなかなかまとまりません。



そこで男は勇気を振りしぼって結婚を申し込みました。


すると、娘は難なくOK。


あれよあれよという間に縁談は進みめでたくゴールイン♪



さすがにこんなに上手い話があるのだろうかと、妻になった娘に男は尋ねます。


「君はあんなにたくさんの縁談の中でどうして僕を選んだの?」


妻となった娘はにっこり笑って答えます。


「私は三拍子そろった人と結婚しようと思っていましたの」



男は聞き返します。


「三拍子だって?僕は不細工だし、頭だって特別良くないし、資産だって特別あるわけじゃないよ。

 君は一体どんな三拍子をそろった人を選んだんだい?」


妻となった娘はきっぱりと答えます。


「お酒に溺れなくて、賭け事にはまらなくて、女に暴力を振るわない人よ♪」




・・・


・・・


・・・それって人として最低条件じゃないのか?


と、心の中で呟く男に妻となった娘はにっこり笑って言いました。


「それに貴方はとっても優しいから大好きよ♪」




そして二人は末永く幸せにくらしましたとさ。

めでたしめでたし。



サイト“へのへののもへじ/紳士と熟女のための挿絵のある童話”より、文章のみお引越ししました♪


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[良い点]  くすりときました。なんだかんだいって、優しい話に仕上がっていますね。
[良い点] 小説、拝見させていただきました。 ユニークでおもしろかったです! [一言] 私も冬の童話祭に参加しているので、もしよろしければ足をお運びいただけると幸いです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ