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君色スカイ  作者: 悠太
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私と彼と距離と3人で(香苗サイド)

歩き始めて1時間半ほどが経った。

さすがに最初ほどみんなに勢いはない。

あんなにはしゃいでいたミクも今ではただ黙々と歩くロボットと化している。

私はというと疲れを感じる余裕なんてない。

頭の中は気になる彼のことでいっぱいだ。

私はなんて単純な人間だろうか。

ただの噂話を聞いただけで、あれこれ頭の中で考えている。

頭の中で考えたってそれと現実はまったく違うのに。

私は意外と妄想癖があるのかもしれない。

女の子はきっとだれでもそうだろう。

好きな人のことを考えていろいろ想像する。

こう言われたら、こう返す。とか

こうしたい。ああ、したい。とか

頭の中はずっと彼でいっぱいだ。

頭の中ではずっと一緒だ。

だからこそ、現実のこのほんの少しの距離がもどかしい。

後ろを振り向けばすぐそこに彼はいる。

なのに。この距離がすごく邪魔で、できることなら彼の隣を歩きたい。


でも、そんな事できない。

もし駄目だったら、きっと今よりも遠くに行ってしまう。

後からなかったことになんてできない。

どんなに普通にしていてもきっと今とは違う。

だから私はこのままでいい。

ただ彼を見ていられれば今はそれで。


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