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君色スカイ  作者: 悠太
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噂(香苗サイド11話)

「ねえ、香苗ちゃんは西脇君のことどう思ってるの?」

後ろから走ってきた女の子がいきなりそんなことを聞いてきた。

「どうって?」

「好きかどうかってこと」

「え!そりゃあ、まあ嫌いじゃないけど」

急にそんなこと聞かれて「はい好きです」といえる人なんているのだろうか。

「何が大ニュースなの?」

とミクが聞くと

「後ろで貴樹君とかが話してるの聞いちゃってね」

「で?」

「なんか西脇君は香苗ちゃんのことが好きみたいな話だったよ」

え?

「やったじゃん。香苗」

「これはまさかの両思いか」

「ちょっと、ミク、歩、辞めてよ」

そんなことを言いながらも内心は凄くうれしかった

ただの噂で彼が本当にそう思っているかは分からない。

でも、今はこれで十分。

「告白しちゃいなよ」

「ミク。こ、こく、告白って」

「いいじゃん、両思いなんだしさ。早くしてきちゃいなよ」

そんな簡単に告白なんて、ミクは自分の思ったことをはっきり言うタイプだから慣れてるかもしれないけれど、私にはそんなことできない。

だって、もし駄目だったらキット今の状態には戻れない。

話すことだってできなくなる。

それなら、告白なんてしなくていい。今のままで。

「今はできない」

「そっか。」

ミクはそれ以上強要はしなかった。


告白。

今まで私は誰かに告白したことがない。

もちろん、好きになった人はいる。でもどうしても自分の気持ちを伝える勇気が無かった。

友達でもいいから、そばにいたい。

今まではそれでよかった。

でも今回はこのときに告白するべきだったのかもしれない。


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