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君色スカイ  作者: 悠太
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貴樹登場(融サイド10話)

僕はトイレをすませてバスに戻ろうと人であふれる道を縫うように歩いていた。

すると誰かにぶつかった。

「あ、すいません」そう声をかけると。

その人は小豆色のジャージを着ている女の子だった。つまり同じ高校の同級生だ。

その子は「大丈夫です」と一言言うと走って女子トイレの方へ走っていってしまった。

同じ高校だけれど見たことのない顔だった。


バスに戻るとそこには男子ばかりがいた。

こういう公共のトイレは女子のほうが混んでいて時間がかかるのはいつものことだ。

女の子は男よりも大変なことが多い。

たとえば、人間関係だ。

男は喧嘩しても次の日には元どうりいや、もと以上に仲良くなることが多い。

でも女の子の喧嘩はドロドロだ。

表面上仲直りしても裏では相手のあら探しだ。

他にも、着替えだって男より大変だし。生理痛ってのも大変だってみんな言ってた。

女の子は大変だ。男でよかった。

そんなことを考えていると彼女が帰ってきた。

手にはなんかのキャラクターのハンカチを持っていた。

キャラクターってのがイメージと違って笑えた。

「また笑ってるww何がおかしいの」

彼女はちょっとむくれながら言った。

「いや、別に」

「別になにもなくて笑わないでしょ」

「いや。そのジャージがさ」

キャラクターが似合わないとはいえない。

彼女だって女の子だ。そのキャラクターが凄く好きなのかもしれない。

でも嘘はつけないからジャージにした。

「ええ。どうせ私は赤系統が似合いませんよ」

彼女は笑いながら言った。

「だれも赤系統なんていってないだろ。小豆色が似合わないって」

「はいはい。」

彼女はむくれながら、席に着いた。

するといきなり後ろの席から頭が出てきた

「ちょっと君らやっと素直になったの?」

「なにいってんだよ!!」

彼女と声がかぶった。

「ほら、やっぱり君ら・・」

「うるせえよ。貴樹。」

「おお。怖w」

こいつは河野貴樹。同じクラスでサッカー部。

俺とは仲がいい。お互いあんまりべたべたするのが好きではないから、こいつとの距離感は凄く心地いい。

それとこいつは変なところに鋭い。

こいつは俺が彼女のことを気になっていることに感ずいている。

もちろん否定はしてあるが。こいつはまだ信じていないらしい。

それにしても、君らとはどういうことだろうか?










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