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AOI 第99話

 アボガドはやっぱり美味しい。注文して正解。前の席の、朔太郎君も同じ事考えていた。

 「アボガドにして正解。」

 て、口に出して言ったから。私は、口いっぱいにしていたので、うなずくだけだった。話をしているなかで、驚いたのは、のあちゃんの通っている中学校が、春休みなのに、宿題がある事だった。みんなで、

 「えーっ。」

 て、声が出て、のあちゃんをみんなで見た。

 「はじめてきいたよ。」

 と、浩次君。その時も私はうんうんとうなずいた。

 「なー聞いた時、びっくりしたよ。」

 と、翔太君。同じく私は、うなずいた。のあちゃんから、春休みの宿題は、夏休みの3分の1ほどの量らしいとの事。3年生になって、クラス替えがあっても、新しいクラスのまま、きちんと提出する事。のあちゃんの通っている中学校は、頭がいいと聞くのは、こういう事があるからだなと思った。のあちゃんは、

 「他の中学も宿題が出ていると思ってたぁー。」

 と、宿題が出ていない私達の学校をうらやましいとも言っていた。春休みの宿題?想像がつかないなぁ。小学校の時から出たためしがないよなぁ。春休みの宿題が出る学校は嫌だなと思うけれど、勉強ができるようになるなら少しうらやましく思う私だった。そして、春休みの宿題に、嫌だ嫌だと言い合いっこしているんだろうな。途中、トレーを持ちながら、席を探して、私達の席のそばまで、何人も通るようになってきて、駅前のサティに移動しようかという話が出た。1時間もいなかったけれど、食べ終わっていたし、次行くサティでも、お話できるかという事になったので、みんなで席をたちあがった。あったかい店内での上着ははおらず、脇に抱えて。その様子を1番近くで見ていた、高校生の女の子達が、近くにいた、浩次君に、

 「ここ空きますか?」

 と、聞いていた。浩次君が、私達の顔を見回して、その中で葵君がうなずいた。そして、浩次君もうなずいて、

 「どうぞどうぞ。」

 と、トレーを持ち上げた。翔太君がそれを聞いて、

 「なんだ、それ。」

 と、笑いながら、トレーを持ち上げた。葵君も笑っている。高校生達も何人かで来ていて、顔を見合わせながら、

 「よかった。よかったね。」

 と、話していた。高校生のそばを通ると、いい香がした。席を離れて、後ろを振り返ると、みんな肩より長い髪型で。前をみると、のあちゃんも同じ長い髪型をしている。のあちゃんに、

 「あのいい香なんだろう。」

 って。

 「あーあの人達のね。たぶん、ヘアオイルだと思うよ。」

 「ヘアオイル?」

 「そうそう、あれ、今、流行っているんだよね。そして、高いの。ドライヤーから髪も守ってくれるし、次の日の手触りもいいの。」

 「へー。」

 ヘアオイル、未知の世界だ。

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