表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密の報告書  作者: 藤岡
90/96

12月23日

今日は光司のノートに俺の名前を書いた。


海道朝陽という文字を見て光司は首を傾げていたが、俺の本当の名前だよ。と言うと、嬉しそうに笑顔を向けた。


夜川よがわ 流星りゅうせい

そう書くと光司の笑みが消えた。

当たり前だ。捨てろと忘れろと言われた自分の名前なのだから。


海道 朝陽

夜川 流星


こうして見ると綺麗な字面だが、俺たちは二度とこの名を言うことも書くことも無い人生を歩むはずだった。


「もうお前は光司という仮の名前を名乗らなくていい。忘れなければならないのは光司という名前だ。」


俺がそう言うと光司はすぐに「どうして?」と書いて見せてきた。

「これが本当の名前だからだよ。」と言うと、光司は混乱していた。


教団での光司の名前は坂城光司。

俺も元々は世話係の名字を名乗っていたが、世話係が居なくなり新しく坂城という名を与えられた。

世話係が居なくなれば、その名字も捨てるんだ。


だけど光司はこのことを知らない。

知らなくていい。

だってもう、名乗ることはないんだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ