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11月30日
今日で11月も終わりだ。
今年も残すところあと一ヶ月。
早かったな。
いつもよりずっと早く感じた。
淡々とこなすだけの日々に加わった新しい要素。
それは俺を刺激した。
楽しいと、嬉しいと、悲しいと、寂しいと、感情を大きく揺さぶられる日々だった。
その中でも一番大きかったのは愛おしいという感情だ。
テレビで見る動物に対して可愛らしいと思ったり、信者が連れてくる子供を見て可愛らしいと思うことはあったが、愛おしいと思える存在にはまだ出会っていなかったんだな。
最初は他と変わらぬ可愛らしい存在だったのに、あっという間に俺の心に住み着き愛おしいと思わせた。
その気持ちは日が経つにつれ増す一方で、かけがえの無いものだ。
この存在のおかげで俺は変われた気がするんだ。
なあ、光司。
お前は俺にとって大切な存在だ。
失いたくはないし、守りたいと思う。
この気持ちに嘘はないんだ。
だから、だからこそ俺はお前に特別なプレゼントをしようと思う。
これを受け取ったお前は何を思うだろうか。
俺を憎むだろうか?
もしそうなら俺は嬉しい。




