表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密の報告書  作者: 藤岡
82/96

11月26日

仕事を済ませ光司が待つ部屋に戻ろうとした時、浅賀が声をかけてきた。

「なにか悩み事ですか?」と聞かれ俺は素直に答えた。

浅賀は、「もう立派なお父さんですね。お兄さんの方がいいかな?」なんて笑いながら言ってきたが、俺は真剣に悩んでいるんだ。

茶化すだけなら用は無いと一歩踏み出した時、「私が聞いてみましょうか?」と言われ立ち止まる。

俺が聞き出せないのに浅賀が聞き出せると?

俺は無理だろうと思ったが、もしかすると聞き出す方法を知っているのでは?と思い直し頼むことにした。


「聞き出せるという自信はあるのか?」と聞くと浅賀は「任せてください」と答えた。

こいつもしかして手紙を読んだんじゃないだろうな?と疑ってしまうほどに自信に満ち溢れた顔をする浅賀は、「聞き出せたら教えますけど一つ約束してください。」と、真剣な眼差しを向けてきた。

「約束?」と聞くと、「自分のことも大切にしてくださいね。」とだけ言い残し光司が待つ部屋へと向かって行った。


突拍子も無く言われた言葉に俺は呆然と立ち尽くしてしまった。

流れが掴めなかったんだ。

どうしてそんなことを急に言われたのか、理解できなかったんだ。


数分して浅賀が戻ってきた。

「聞き出せたか?」と聞くと浅賀は頷きこう言った。

「坂城さんは何も用意しなくていいです。私が用意しますから。」と。

浅賀は俺の言葉を待たず走って行ってしまった。

本当に意味が分からないし、モヤモヤする。

どうして俺には言わないのにあの女には話したんだよ?と思うのはなんだ?嫉妬か?


部屋に戻ると光司は何事も無かったかのように絵を描いていた。

「光司、サンタには何を頼んだんだよ?」と聞いてみたが、光司は口の前に指を持っていきバツマークを作った。


話したくないのならそれでもいいけど、なんだか少し寂しいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ