第3話『校長先生の放送と佳菜子先生との秘密の会話』
ある日の富山第二高校の授業中、突然校内放送が流れた。
「生徒の皆さんへ。明日は休校とし、体育館に集合してください。重要なお知らせがあります。」
生徒たちはざわつき、何か特別なことが起こる予感に胸を高鳴らせた。
しかし、この放送の真意を知るのはごくわずかの人間だけだった。
担任の村留佳菜子先生は放送後、すぐに美香を放課後に呼び出した。
教室の隅の静かな場所で、校長先生は優しく話しかける。
「美香さん、村留先生から聞いたわよ。あなたのおじさん、(株)龍雷神の社長さんなのね?」
美香は少し驚きながらも答えた。
「はい、そうです。龍雷神黄金おじさんです。」
佳菜子先生はにっこりと微笑んで言う。
「へぇ… 有名な社長さんの親戚だなんて知らなかったわ。すごいわね。」
美香は照れくさそうに肩をすくめながら説明を続けた。
「私の父の兄弟の息子なんです。大樹と大和というおじさんたちの弟で、黄金さんもその弟にあたります。」
佳菜子先生は感心しながら、少し声をひそめて言った。
「それで、その社長さんが関わっているZone STARZが明日来るのね? みんなには秘密にしてるけど、私は知っているのよ。」
美香は頷き、「はい、みんなにサプライズで、楽しみにしていてほしいっていうことなんです」と話す。
佳菜子先生は美香の目をじっと見つめてから、優しく助言した。
「美香ちゃん、今日はゆっくり休んでね。明日は大きな日になるわ。みんなの驚く顔を想像すると、私もワクワクしてきた。」
その言葉に美香も笑顔を返した。
「はい!私も明日が楽しみです。」
こうして、富山第二高校はZone STARZの特別な日を迎える準備を静かに進めていた。
生徒たちの知らないところで、校長や佳菜子先生、美香、そして少数の関係者だけが胸を躍らせていたのだった。




