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【Zone STARZの物語】  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第4章:響け、47の旋律(しらべ)~ 沈黙の交響曲(サイレントシンフォニー) ~
46/63

第10話「ZONE STARZ計画、発動――影と光の交錯」


ZONE STARZは、ついに“第二段階”へと突入した。


医師、弁護士、公認会計士、歯科医。

表舞台を彩るだけの「アイドル」から、各分野の専門知識と影響力を武器に、“社会に作用する存在”へと進化を遂げようとしていた。


だがその一方、静かに渦巻く「影」もまた、ZONE STARZの名を狙い動き始めていた。

過去のメンバーの暴露をほのめかすSNSアカウント、偽グッズの流通、攻撃的なハッシュタグ戦争――

それは、光の強さが生む“陰”の輪郭を、じわじわと浮かび上がらせていた。


2週間の沈黙。

それは、ただの休暇ではない。

ZONE STARZの各メンバーが、それぞれの専門分野で「再構築」の時を過ごしていた時間だった。


医療手術の立会いでオンライン参加の光莉と玜介、

大事件の裁判を抱え午後から合流予定の孤咲東助、

公認会計士として正式に(株)龍雷神の専属管理を担うこととなった蜜介、

午前中だけ参加し、午後には歯科医院に戻る園川悌輔。


そして今、再びZONE STARZが“共に動き出す”日がやってきた。


場所は、(株)龍雷神――

社長・**龍雷神りゅうらいじん・おうごん**の本社ビル最上階、会議特設ルーム。


そこにはZONE STARZのメンバーたちと、関係者が顔を揃えていた。


社長席に立つ龍雷神が、静かにリモコンを押す。

スクリーンに、一枚のスライドが映し出される。


そのタイトルが場の空気を一変させた。


「ZONE STARZ MULTI-DOMAIN STRATEGY」


その瞬間、誰もが感じた。

これは、ただのアイドルグループの再始動ではない。

「時代を動かす構造そのものを、ZONE STARZがつくる」という、壮大な戦略の幕開けなのだと。




■ 黄金社長の戦略:ZONE STARZ計画・第二段階


「これからの芸能は、“社会の中でどこに機能するか”が問われる時代になる。

ZONE STARZは、単なるアイドルでは終わらせない。

音楽、医療、法務、金融、教育、警備、福祉――

あらゆる領域を跨ぎ、“社会を動かす象徴”になる」


ZONE STARZは“推される存在”から“頼られる存在”へ進化する。

それがこの計画――通称「ZONE STARZ計画・第二段階」の全容である。


この計画の要となるのが、次の5つの部門だ。



【1. Medical ZONE】(光莉・玜介)


▶ 医療・災害支援・メンタルケア


光莉と玜介は、とある超大物芸能人の心臓外科手術に参加していた。

医師として、命を預かる緊張感の中で、彼らは悟った。


「芸能の光は、一瞬。けれど医療の光は、命を救う持続的な輝きだ」


彼らが立ち上げたのは、若者向け健康教育番組『Dr. STARZ』。

さらに、災害支援時の医療部隊「ZONE MEDIC」設立も進められている。



【2. Legal ZONE】(孤咲東助)


▶ 法教育・SNS対策・事件解説


孤咲東助は、有名な誹謗中傷事件の弁護人として全国ニュースを賑わせた。

法廷での勝利後、彼はこう語った。


「ネットは自由じゃない。責任ある“言葉の戦場”だ。

ZONE STARZは、若者の“法の盾”にならなきゃいけない」


彼がYouTubeで始めた解説番組『弁護士 東助の真相斬り』は大ヒット。

さらに中高生向けの“SNSリテラシー講座”も開講予定。



【3. Financial ZONE】(蜜介)


▶ 金融教育・資産運用・クラウドファンディング


蜜介は公認会計士として、(株)龍雷神の財務管理を一手に担いながら、

若者向けの「音楽投資プラットフォーム」設立に乗り出す。


「音楽は無料じゃない。

ファンが支え、投資し、利益を得る。

そんな“夢の資産化”を、俺は形にする」


クラウドファンディングでの楽曲制作、著作権保護、若年起業家支援――

ZONE STARZが、“経済の教育者”としても脚光を浴び始める。



【4. Health ZONE】(園川悌輔)


▶ 歯科・生活改善・健康啓発


「口は命の入り口」――この信念のもと、悌輔は子どもたち向けの「噛む力プロジェクト」を開始。

歯科医師でありながら、パフォーマンス向上・食育教育にも踏み出す。


「ZONE STARZは、身体も整えて初めて“スター”だ。

歯一本がステージを左右するんだぜ?」


「歯磨きダンス」は動画配信後1週間で再生100万回を突破。

全国の小学校からイベント依頼が殺到していた。



【5. Corporate ZONE】(承太郎+新人秘書陣)


ZONE STARZの根幹を支える“経営と人材”を担当するのが承太郎と秘書チーム。

この日、4名の新人秘書が初任務を果たすことになる――。



■ 新人秘書たちの奮闘


黄金こがね 一真かずま


アレルギー100種を持つがゆえ、厨房にも現場にも立てない。

だが、彼は「すべての人に優しい空間設計」で勝負を決意する。


成果:ZONE FREE HUB(アレルギーフリー空間)

建材・空調・家具・食材まで徹底的に選定し、ZONE STARZの新カフェは一気に話題となる。



日置ひおき 茅麻ちお


姉・灯燈はトップ歌手、母・愛露は元アイドル。

そんな“芸能一家の影”にいた彼女は、初めて自分の立ち位置を見出す。


成果:ZONE PR防火戦略の構築

メディア統括班として、炎上回避マニュアルを策定し、SNSリスクを大幅に減少。

その手腕に、承太郎も「将来の広報部長候補」と太鼓判を押す。



早乙女さおとめ 飛香あすか


ボディガード資格を持つ異色の秘書。

初任務では、ZONE STARZイベントでのトラブルを未然に防止し、女性限定セーフブースを設置。


「光を浴びてる人には、影で守る人が必要なのよ」


会場では“飛香シールド”と呼ばれ、ファンから絶大な信頼を獲得する。



斎藤さいとう はじめ


新撰組の遠縁、礼節を重んじる若者。

初任務は、ZONE STARZの社会福祉部門「黄金福祉会」の支援。


高齢者向けのライブ配信や、介護施設とのコラボ講演を成功させ、

ZONE STARZの“世代間接続力”を見せつける。



■ “影”の動き――Zノイズの暗躍


ZONE STARZの社会的台頭に呼応するかのように、

ある匿名勢力がSNSを中心に活動を始めていた。


その名は――Zノイズ(Z NOiZE)

•元メンバーの“闇暴露”をほのめかすアカウント

•偽物グッズの拡散

•「#STARZ解散しろ」などの扇動タグ拡散


その背後には、ZONE STARZと浅からぬ因縁を持つ者の影も…?



■ ラストシーン:再結集、ライブ発表へ


裁判所から出た東助は、スマホ越しに一報を入れる。


「勝ったよ、社長。…この国に、正義はまだ生きてる」


その報せを受け、承太郎は壇上に立ち、秘書4人を背に発表する。


「ZONE STARZは7月――再結集ライブを開催する。

テーマは“光と影の交錯”。

この計画を、世界に知らしめるステージだ」


黄金社長は立ち上がり、拳を固く握りしめる。


「ZONE STARZは、“国を動かすアーティスト”になる」

「そしてこれは、まだ――序章に過ぎない」


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