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ピアノが弾ければそれでいい  作者: まさのり
4/11

第4話

10話以内で完結を目指すこの作品。ようやくここまでかけました。ぶっ飛ばした話もあり、分かりづらいとこもありますが、ご容赦ください。

作中に出てくる曲、是非他サイトでピアノ演奏を聞いてみて!

招集令状を受け取ると、貴族の義務として速やかに応じなければならないらしい。


令状を受け取った3日後には王城へ向うことになった。出仕の準備は簡単だった。なにせ衣食住は全て支給されるからだ。サラが持っていくのは数枚の衣服くらい。俺に至ってはパンツとシャツ以外ほぼ持って行く物はない。それも男爵家より貰ったもの


サラは家族と別れの挨拶を済ますと馬車に乗り込む


奥方様がセバスさんに声をかける


「セバス、王城までの見送り、お願いね?」


「はい、承知致しております」


ここ数日のセバスさんは元気が無かった。理由は簡単、出仕するサラについていくことが出来ないからだ


 王宮務めになるサラは従者など認められるはずもなく。身の回りのことは全て自分でしなければならない。しかし、王宮楽士団の入団は貴族家として、楽器奏者として喜ばしい事だという。中央官僚、それも専門職としてのお勤めだ。当然お給金もいい

出仕期間は最低でも3年間。力量が認められると延長もあるそうだ

サラ本人は『クリスが大きくなるまで私が貴族としての実績を作れる』と意気込んだ


しかしだ


セバスさんにとっては赤ん坊の頃から仕えてきたサラが、遠く王都に出仕する

まだまだ大人というには幼さが残る年頃での異例の出仕、後見役としてソータもついて行くとのことだが、ソータは異世界人、ところどころこちらの世界の常識に欠けるところがある


『自分がついていければ、、、』


お見送りは王城門の前まで、セバスは寂しさを感じていた


※※※※※※※※※※


 「以上で支給品の説明は終わりだ。なにか質問はあるかな?」


王都の王城に着き、門の前で門番に招集令状を見せると、王城の一角に連れてこられた。そこは王宮楽士団が本拠にしている場所だった。

今は事務方の担当者から入団の説明と支給品の説明を受けている。メガネを掛けたショートカットの女性から数枚の書類を渡され、サインやら説明やら、、俺、まだ読み書きができないのでサラに代筆してもらいました。入団の書類と支給品はサラと俺の2人分。俺の立ち位置はサラの後見役でありサラと同期の楽士団員だ。


説明も長いけど、王城門をくぐるとこからここまで来るのに長い時間がかかった。・・・・仕方ないけどね


思い出すのは王城門でのセバスさんの姿


※※※※※※※※※※


「じゃあ、いってきます」

王城門前で馬車から降りたサラは手持ちカバン一つ持つとセバスに声をかける


「はい、お嬢様、いってらっしゃいませ」


「うん、セバスも元気でね」


「あ、お嬢様、、、」


「?」


「あまり、甘いものばかりをお召しになってはいけませんよ?」


「ふふ、わかった」


「あと、朝は早起きしないと諸先輩方に嫌われてしまいます。気をつけて下さい。あとは、あとは、、、」

セバスは気になることを次々に口にする。その一つ一つにサラは「わかった」と答えていく。サラもセバスさんの言葉を遮ることはしない。出来た子だな、『そんなことわかってる』なんて言わず、セバスさんが気の済むまで付き合うつもりなんだな


「それと、、ああ、これだけは忘れずに、、、お嬢様、お体にはくれぐれもお気をつけ下さい」


「うん、わかった。セバス?すぐには無理かもしれないけど、長期の休暇がとれたら家に帰るから、その時はまた迎えに来てね?」

その言葉を聞いてセバスさんはニコリと微笑んだ


「ええ、もちろんでございます。駆けつけますとも」

セバスさんは俺に振り向き頭を下げる


「ソータ殿、お嬢様のことお頼み致します」


「はい、俺にできる限りのことはしますよ?」


「ふふ、それを聞いて安心いたしました」


「?」


「ソータ殿の『できる限り』にはいつも助けられますので」


ああ、やっとセバスさんの顔が普段の顔に戻った


「お二人のお帰りをお待ちしております」


セバスは二人の姿が見えなくなるまで王城門の前で二人を見送った


※※※※※※※※※※※


割り振られた下宿部屋に荷物を置くと、時刻はもう夕方だった。支給された衣服やら生活必需品をポイポイとクローゼットやら棚に押し込んで、あっという間に引っ越しが終わる


下宿部屋がある棟は2階建ての作りで、一階は男性、二階が女性の割当てだ。しかし、他の人はあまり入居していなかった。空き部屋が目立つ。他の人は王都に邸宅があるのでそこから通勤しているそうだ


窓から外を眺めているとドアをノックされた


「どうぞ」


ドアが開き、入ってきたのは先程入団説明をしてくれた女性だった。ジョアンさんだったかな?


「ソータ君、荷解きはもう済んだかな?」


「はい、終わってます」


「明日から団員として活動を始めてもらう。朝一番でサラ君と一緒に団長と会って指示を貰ってくれ。今日はこの後の指示は無いから自由にしてくれて構わない。食堂と浴場の場所はわかったかな?」


「はい、地図を貰ってるので大丈夫です」


「そうか、、、ソータ君、君はサラ君の後見役でもあるのだな?サラ君のことしっかり見守ってやってくれ」


「え?」

意外に思いました。だって初対面の方から心配されるなんて


「こんなことを言うのは私としても恥ずかしく思うのだが、、団員の中には今回の二人の入団を快く思っていない者も多い。サラ君がまだ若いということもあるが、地方の狭領地男爵家出身者と云うことでな、、更に錬成会の結果が嫉妬心に拍車をかけたみたいだ」


言いづらそうに、言葉を選びながら話してくれる様から


『いい人そうだなぁ』

と感じた


セバスさんから事前にこういうこともあるだろうと聞いていた。王宮楽士団員はそのほとんどが中央の有力貴族の子弟で構成されている。ので『気位の高い中央貴族の子弟にはサラお嬢様を爪弾きにする者たちもいるでしょう』と


「本来なら各パートの年長者の中から新入団員の相談役や技術的な指導を行う者をつけるのだが、それも皆なんだかんだと理由をつけて断った」


「そうですか、、相談役は出来ませんが、アイマールの指導は私がしますからお気になさらずに。一応サラの師匠ですので。そうだ、ジョアンさんに相談役はお願い出来ませんか?」

ちょっと残念。こちらの世界のピアノ指導法を見てみたかったんですがダメみたいね


「ああ、よかった。私から『相談役なら引き受ける』と言おうと思っていたんだ。私では役不足かもしれないがな?」


「そんな、ありがたいですよ。ジョアンさんはいいんですか?私達と懇意にしていると、、、その、、」


「はは、私のことは気にしなくていい。私は元々楽器奏者の腕前で入団したわけではないからな」


「?」


「、、コネだよ。家の力で入ったようなものだ。団員としての仕事は事務方くらいなものさ。だから君たちにはしっかり団員としての、楽士としての生活を送って欲しいと思っている」


「??」


「貴族錬成会王都大会、私も見に行ってたんだ。一応私もアイマールパート所属だからな、各領代表のアイマール奏者に興味があったんだ」


「あ、、見てたんですか?」

自分とサラの黒歴史を見られたかと思うと気が遠のきそうになる


「ああ、衝撃的だったよ。鳥肌が立った。自分には二人が輝いて見えた、、、素晴らしい演奏だった」


よかった!違った!!ジョアンさんの記憶にある俺達はヘベレケ二人組じゃなかった!


「そんな二人には有意義な団員生活を是非送って欲しい。私で力になれる事があれば何でも言ってくれ」


ジョアンさん、いい人!


※※※※※※※※※※※※


翌朝、団長室に出向いた俺達は団長より団員としての指示をうけた


「君たちには、『(とき)知らせ』を担当してもらう。それと王子、王女殿下の『読み聞かせ』の担当もだ。『読み聞かせ』は担当者を輪番でこなしてもらうようになっている。今の担当者が終わったら引き継いでくれ。週に一回の活動報告会と月に一回の合同ミーティングには必ず参加するように。

君達にはまだ演奏会に参加させるつもりは無い。空いた時間は各々練習するなり文献を調べるなり自由に使ってくれて構わないからそのつもりで。ソータ君はサラ君の師匠なのだろう?サラ君の指導は任せる。君の方は師匠と呼ばれる立場なのだから、特に指導は必要無いと見ている。かまわないね?」


あ、団長さんは俺達にいい感情を持ってない人だ。話し方が素っ気ない。見た目の年齢は50代ってとこか?

白髪混じりの長髪男性は非常に事務的な話し方をする。痩せた体格に冷たい目つきが印象に残る


「相談役にジョアンをつける。本人の意志も確認済みだ。なにかわからない事があればジョアンを頼るといい。同じアイマールパートだからな、聞きやすいだろう。資料室にある資料は自由に閲覧して構わないが、他の団員が必要としている場合は君達は遠慮してくれ。それと、、、くれぐれも言っておくが無用ないざこざは起こさないでくれよ?、、、なにか質問は?」


「練習で使うアイマールはどれを使ってもいいんですか?」

サラが口を開く


「アイマールの団員には各自に練習室が割り当てられている。部屋に設置されているアイマールを使え。ジョアンから説明をうけてなかったか?、、まったく、役に立たない事務係だ」


「す、すいません。私が聞いてなかっただけです・・・」


「君達は8号練習室だ。サラ君に割り当てられた部屋だが、ソータ君は君の師匠だし、二人で一部屋で事足りるだろう?もっとも、『アイマールの妖精』ロザリンドと王妃殿下に気に入られるくらいの実力者なら練習も必要ないかもしれんがな?」


薄笑いを浮かべる団長さん、、、今、嫌味言ったでしょ?やな奴だね〜。どこの世界でもこういう輩がいるんだね


「ああ、そうだ。この後は王妃殿下が呼ばれているから奥門へ行け」


「はい、、」

わ!サラさん!なにションボリしてるの?いいんだよこんな奴気にしなくたって!初対面の人に嫌味言うような器のちっちゃい奴なんか記憶する価値ないって!


でもね


うちのサラにこんな顔させたことは覚えておくよ?団長のシグルドさん?


※※※※※※※※※※※※※※


王宮奥門、王族が住まう区域に入るための門だ。

なんか礼儀作法とかあったりしたら後で面倒になるかもと思い、とりあえずジョアンさんのところに行った。最初の入団説明を受けた部屋(事務室)に行くとジョアンさんがいた。ションボリしてるサラを見るなりジョアンさんが察してくれました


「団長になにか言われたのか?」

ジョアンさんは部屋に招き入れてくれてお茶を出してくれた


「私が言うのもなんだが、現団長は音楽の才能ではなく政治的手腕で団長に上り詰めた方でな、コンプレックスの塊なんだ。若い才能を見ると潰しにかかろうとする」


なるほどね、気をつけておこう


ジョアンさんから奥門に着いてからの流れを聞き、奥門に向う。と言っても奥門の前にいる衛兵に『誰々に呼ばれて来ました』というだけ。でも『誰々に面会したく来ました』となるとちょっと時間がかかるらしい


奥門前の衛兵さんに『サラ・ヴィンセントとソータです。王妃殿下に呼ばれて来ました』と伝えるとすんなり中へ入れてくれました


「聞いている。もっと早く来ると思ってたから気を揉んだよ」

衛兵さんは気さくに声をかけてくれた


奥門をくぐると女官が一人待っていました。「どうぞこちらへ」と促されて王族居住区、奥殿へ歩き出した


歩く最中、キョロキョロしてると働いている人を見かけた。テキパキ働いているのは侍女さんやメイドさん、執事さん達かな?すごいな、しっかり教育されてる。所作がキレイだ


※※※※※※※※※※※


窓から中庭が見える明るい応接室に通された俺達は、座り心地のいい椅子に並んで座り、待っていた


「ししょー、王妃殿下ってホントは女王陛下なんですよね?」


「うん、セバスさんが言ってたね」


セバスさんから聞いたのは、王妃殿下は前王の一人娘で、前王が突如退き女王陛下に即位したこと。その後、王女時代から付き従っていた文官と結婚、当時摂政を務めていたその文官は王配殿下と呼ばれることとなる。が、それを許さなかったのが女王陛下だったらしい。真に国政に心を砕く者を『国王陛下』と呼ぶようにと発布し、自身のことを『王妃殿下』と呼ばせるようにした。そして王妃殿下は、子供が生まれてからは国政の表舞台から退いたという


出来た嫁さんだな、旦那さんを立てたんだろな。多分だけど結婚は恋愛感情がちゃんとあるやつだな


「ししょー、緊張しますよね?」


「・・・そうだね、授賞式のとき、やらかしちゃったからね」


「やっぱり、、怒られちゃうんですかね?」


「それはないんじゃないかな?怒られるならもっと早くに連れて来られるよ。・・・たぶん」


「そ、そうですよね?」


コンコン

『『!!』』


ノックの音に二人で過敏に反応して、直立してしまいました


カチャリと扉が開き、侍女が部屋に入って来る


「王妃殿下、おなりになります」

侍女が扉の脇に控えると、モスグリーンのドレスを纏った王妃殿下が部屋に入ってきた


※※※※※※※※※※※


入り口の扉近くに4人の若い侍女さんが居並ぶ。対面に座る王妃殿下の後ろには、眼光鋭い女性騎士さん、その隣に年配の侍女さんが立つ


眼の前の王妃は穏やかなほほえみを湛え、まるでなにかの絵画のようだ


『絵になるなぁ』

率直に思った。やっぱりエルフさんって生まれたときから整ってるんかな?


「遠くからよく来てくれましたね。道中お疲れ様でした」


「いえ!滅相もないことでございます。此度の招集、大変光栄なことと存じます」

サラは男爵家の代表としての挨拶を交わす

奥方様とセバスさんの教育の賜物だよ。今度会ったら伝えなくちゃな


「そうですか?それならよかったわ。授賞式での応対から、あまりこういった場には来たくなかったのかもと思って、心苦しかったのですよ」


「「そ!その節は!大変申し訳ありませんでした!!」」

シュバッ!と二人で直立すると、ババッ!と直角のお辞儀をする。うん、悪いのは俺たちだから謝るしか無いよね


口に手を当てクスクスと笑う王妃殿下


「少し意地悪を言いましたね、、、さて、」

扉近くに控える侍女達に顔を向け


「あなた達は少しの間、外に控えていなさい」

王妃の言葉に、若い侍女達は一礼すると部屋を退出した。侍女達が外に出たのを確認すると王妃はこちらに顔を向ける。その時には先程までの柔らかな印象は消え、権力者としての威厳ある風格を醸し出していた。ああ、なるほどね大公妃に似てる気がする


「ソータと言いましたか?フードを外してもらえますか?、、、ああ、後にいる二人は私の腹心達です。信用して構いません」

王妃の言葉に従いフードを外す。後ろの二人は一瞬顔を曇らせる


「、、、なるほど、叔母上からの手紙を見たときは目を疑ったものですが、こうして実物を見ると信用するしかありませんね」


「陛下」


「殿下です」

後ろに立つ年配の侍女が口を開くとすぐに訂正を入れる王妃


「殿下、この者はいったい?」


「叔母上曰く、異世界から来た者だそうです。この世界に来て困っていたところを助けたのがこちらのサラ・ヴィンセント嬢と聞いていますが、合っていますか?」

王妃の言葉にコクコクと頷くサラ


「なるほど、あの聞いたこともない曲調は異世界のものでしたか。フフッ、それを知ったら地団駄を踏む貴族がたくさんいるでしょうね」


「「?」」


「知らないですか?「パガニーニ」、「リスト」、「ショパン」、「バッハ」この名を持つ不出世の作曲家を水面下で血眼になって探す有力貴族が続出しています。中には「私がパガニーニだ」という者まで出たといいます」


「「あー、、そういうこと」」


「・・・あなたの持つ知識は貴族社会に、いえ、ひょっとしたらこの世界に混乱を招きかねません。叔母上もそれを危惧してあなたの素性を隠そうとしたのでしょう。そのフードも含めてね。私もそうするべきだと感じました。国であなたを囲い、情報を外に出さないようにしなくては、とね」

「テレサ」


「はっ!」

王妃の呼びかけに後で控えていた女性騎士が答える


「あなたはこれから、この二人の護衛に付きなさい。もし二人を探るような者が近づいて来たら排除するように。ソータのフードを取ろうとする者、秘密に気付いた者は、、、最悪の場合、切り捨てなさい」


「「ええっ!?」」

サラと俺は思わず驚きの声を上げる


「おそれながら陛下、それは」


「殿下です」

言葉を続けようとした女性騎士に王妃は訂正を入れる


「殿下、私は殿下の護衛騎士として第2騎士団から出向しております。このことは団長も了承しているのでしょうか?」


「これから私が団長に話をします」


「他のものを付けてもよろしいのではないでしょうか?」


「なりません。テレサ、貴女だから頼むのです」


「殿下、、」


「サラ、ソータ、この者はテレサといって私の剣術の妹弟子になるものです。師匠は第2騎士団団長のベルタン・キャスパール伯、テレサの父です。この者をあなた達の護衛に付けます。テレサ?貴女は二人から離れないようにね?」


「あの、、そこまでしなくても」

サラがおずおずと口を開く、が、


「いいえ、これは命令です」

バッサリと王妃は言い切る


テレサという女性騎士は、ものすごーく不服そうな顔をしていた。


王妃殿下の傍にいることを誇りに思っているのかな?それがどこの馬の骨ともしれない異世界人と、田舎男爵家の娘の護衛になるのは、、、まあ、不服ですわな


「ソータ、あなたという存在は私達にとってそれほどまでに危険性を孕むということです。どうか理解をして行動するように。サラ、貴女もね?」


「「はい、、」」


「楽士団長からはなにかありましたか?探るようなことは言われてませんか?」


「いえ、団長からはそんなことは言われてません。ただ『刻知らせ』と次の『読み聞かせ』を担当しろと」

サラが答える


「まあ!『読み聞かせ』を?それは楽しみね!正直、今までの担当者はまるでダメだったから、、子供たちがつまらなそうにしているとすぐに「王子、王女殿下たちには早かったようですな」なんて言うのよ?だったら子供たちに合わせた本を選んでくれればいいのに、そう思わない?」

王妃殿下の顔がぱあっと明るくなる。一瞬で権力者の顔から母親の顔に変わった

後ろの年配の侍女さんは苦笑している


サラさん、ナイスな話題転換になったみたいよ!


「殿下はどんな本を読んでほしいですか?」


「そうね、、『大公子と8勇士の冒険』かな?やっぱり子供は冒険譚が好きじゃない?」


「わかりました!じゃあ私達は『大公子と8勇士の冒険』を読みましょう」


「サラ?大丈夫?その本知ってるの?(ヒソヒソ)」


「大丈夫です。定番の物語ですから。弟にも私が読み聞かせたんですよ(ヒソヒソ)」


そこからの王妃殿下との会談は和やかに進められた


※※※※※※※※※※


王妃殿下との会談を終え、3人で奥門を出る。・・・なんで3人かと?護衛騎士のテレサさんが付いてくるからです。めちゃくちゃ嫌そうに


「ししょー、これからどうします?」


「とりあえずジョアンさんのとこに行こうか」


「?、なんでです?」


「ホウレンソウです。社会人の基本です」


「ホウレン?、、何ですかそれ?」


「報告、連絡、相談ですな」

サラにはこういったことも教えとかないとな。なんたって大人の世界で生きていくんだから


「ほうほう、なるほど!」


「うーん、どこにいるかな?とりあえずさっきの事務室に行って、居なかったら練習室に行ってみる?」

楽士団員さん達が普段どんな行動しているかなんて知らないわけで、ジョアンさんがどこに居るかなんて分かるわけもなく、とりあえず事務室に寄ってから練習室に行くことにした。ジョアンさんが見つからなくても自分達の練習室を見ることもできるしね


しかしテレサさん、一言も喋ってくれません。年は俺と同じくらいかな?凛々しい面立に、俺より頭を一つ高い身長、ローブを間から金属が見えるから簡易な甲冑みたいなのを着てるのかと、、、うーん、この人も絵になる。いいなぁ、この世界の男どもは、相手は大概美人なんだから


※※※※※※※※※※※


ジョアンさん、事務室に居ませんでした。なので練習室に向うことにしました。

練習室棟に入ると、どこからともなくアイマールの音がする


ピロン、ポロン、ピロン

『ん?なんじゃこりゃ?初心者の音色だ』


「あ、これグリネ教本のやつじゃないですかね?」

サラは心当たりのある音階らしい。サラ曰く、アイマールを習うときに最初に開く教本らしい。全3冊で構成されていて、全部終えるとようやく初級といわれるそうだ


「フン」

後でテレサさんが鼻を鳴らす。ちょっと小馬鹿にしてる感じ。なんでかな?


歩きながら辺りに人がいないか探る。が、誰もいません。と、アイマールの音がする部屋の前まで来てしまった。


ピロン、ピロン、ポロン


部屋の前には表札があった。『7号練習室 在室 ジョアン』と書いている!と、サラに教えてもらった。ツイてる!さっそくノックした


※※※※※※※※※※


「いや、恥ずかしいとこをみられたな、ハハ」

バツの悪そうなジョアンさん。ノックするとすぐに出てきてくれた

練習室に入ると狭い部屋にアイマールが据え置かれていた。狭いとはいえ、長椅子もあったので4人座って話すことができた


「ジョアンさん、失礼な事を聞くかもしれないけど、もしかしてアイマールは、、、」

さっきの音を聞いて思わずたずねた


「・・・・・・うん、習ったことがないんだ」


「え、習ったことがないのに一人で練習を?」


「一応、アイマール第2席が私の指導担当なんだが、初日に教本を渡されて、それ以来一人で練習している」

・・・カチンと来ました。確かに独学でピアノを弾く人もいるが、それだって参考の映像だったりがあっての話だ。まったくの初心者を放ったらかすなんて!


「ははっ、私の相手をしている時間が惜しいのだろう。第2席ともなると合奏やソロ演奏も予定されるから」


「でも楽譜は読めるんですね」

サラが気付いたことを口にした


「音楽はね、、好きなんだ。アイマールはしたことは無いが、得意な楽器はあるから、楽譜くらいはなんとか、、、」


「じゃあその楽器で楽士団に入ればよかったのに」

サラが前のめりでたずねる


「私の得意な楽器は正楽器じゃないんだ」


「正楽器?」

サラは『ああ、そういうことか』という顔をしていたが、俺には何のことかさっぱり分からない


「君は東部の出身か?」

テレサさんが初めて話に入ったきた


「ええ、メディナ家の者です」


「それはそれは、、東部の筆頭貴族家の者だったか」


「ごめん!まったく意味がわからない。正楽器だとか、東部だとか、、なんのこと?」


「えっとですね、ししょーは知らないかもですが、、」

サラが教えてくれました


この世界の音楽は神や自然を礼賛するものが大多数である。それに使う楽器とは『吹く』『弾く』『奏でる』ものであり、これを正楽器と呼ぶ。楽士団にパートがあるのは正楽器のみだそうだ。対して『叩く』ことで音を出す楽器を野蛮な楽器、蛮楽器というらしい。王国東部は民族音楽で打楽器を使う事が有名で、蛮楽器奏者イコール東部出身者という構図だそうだ


馬鹿げてる


パーカッション(打楽器)パートのないオーケストラなんて考えられないのに


「ジョアンさん、よければ俺がアイマールの練習を見ていいですか?」


「え?、、いや、私の方は有り難い話だが、それではサラ君の指導に支障が出るんじゃないか?」


「ジョアンさんがいつも練習しているのはこの時間ですか?」


「そうだな。午前中はだいたい事務仕事で終わる。アイマールの練習は午後にしているかな」


ふーん、と暫し考える

「そうですね、、午後の1時から2時半まで。時間を決めて練習しましょう。その後は自主練習ですね。サラも一緒にいてもらえる?」


「わかりました!」


「午前中と午後のジョアンさんの練習後はサラのレッスンね」


「わ!」

ん?なんか嬉しそう


「資料室にある曲と俺の知ってる曲、交互にやっていこうと思う」


「ししょーが知ってる曲ってショパンですか?!」

あー、サラはショパンが好きなのね


「いや、違うよ?サラが持つ音にあった曲を勉強してみようかなと」


「?、、どんな曲なんですか?」


「ドビュッシーをやろうかと」


「ドビュッシー?」


「はは、まぁ、もうちょい待ってね。もうすぐ楽譜を写し終えるから」

ドビュッシーの曲は色彩豊かな音使いをする。曲がキラキラしてるんです。サラの持つ音に合うんじゃないかな


「なんだが申し訳ないな。サラ君の練習時間を割いてしまって」

ジョアンさんは申し訳無さそうにしているが


「大丈夫です!ししょーのレッスンで長い休憩時間がもらえるなんて私としても有り難いですから」


「どういうことだ?」


「・・・ししょーのレッスンって、キツイですよ?」


「え」

ジョアンさんは不安がる


「初心者にそんな事するか!先ずは音を出すことを楽しみながらやるよ!」

それを聞いてジョアンさんの顔が綻んだ


「そこまでしてもらうと、なにかお礼をしなければな」


「そうですね~、じゃあ今度ジョアンさんの打楽器演奏を聞かせて下さい」


「ん?そんなことでいいのか?」


「ええ、興味があるんです」


リズムを刻み、低音の下支えをし、時に裏のリズムを取り、曲全体のアクセントにもなる打楽器、いろんなジャンルの曲で欠かすことのできない楽器だ。決して野蛮なものではないよ。誰が言い出したんだ?ぶち殺すぞ


「ふふ、わかった。たまに邸宅で同郷の者達が集まって楽器を鳴らすんだ。その時に招こう」


「お!いいですね!是非!」

俺の反応を見て嬉しそうに微笑んでくれた。よかった


「そうだ、ここに来たのは私になにか聞きたいことがあったんじゃないか?」


「あ、そうだ!ジョアンさん、『刻知らせ』って何?団長から担当しろって言われたんだけど」


「ああ、朝の6時と夕方4時にアイマールの音楽で時刻を知らせるんだ。今は私が担当している。後で中央の塔に来るといい、夕方の『刻知らせ』をするから見せてあげるよ」


実際の現場を見せてくれるのは有り難いな。夕方行ってみることにした


※※※※※※※※※※※


刻知らせまでの間、資料室に行くことにした。サラのレッスンで使う楽譜を探す為だ。さすが王宮楽士団の資料室、その広さと蔵書の数に圧倒される


「あっ!サビーネ練習曲集!凄いですよ、全巻あります!うちには2巻までしかありませんでした!あ、あっちはアイトナ侯爵の奏上曲全集です!」

サラは蜜を集めるミツバチのようにいくつもある資料架を飛び回る


「気になるものを2、3冊選ぶんだよ?あんまり多くてもこなせないからね?」


「はーい!わかりましたー!」

サラはちょっと興奮気味。楽譜は高価でなかなか買えるものじゃないって言ってたかな。俺はサラが楽譜を選ぶ間、座って待ってよ。


「あれ?」

ちょっと意外な光景が目に入った。テレサさんは資料室に他の人がいないか確認すると、資料室入口近くにもたれかかり、、そこら辺の楽譜に目を通していた


「テレサさん、楽譜読めるんですね」


「・・・こう見えても女だからな、若い頃は伯爵令嬢としての教育も受けていたよ」

王妃も剣の師匠は〜って言ってたな。大公妃の弟子でもあるってことは剣とアイマールを習ってたって事だよね?貴族の女子は大変だな


「あの、なんかすいません」


「ん?何がだ?」


「俺達みたいなのに護衛についても、やり甲斐ないですよね?」


「どうしてそう思う?」


「いや、なんか、、、機嫌悪そうだし、、」


「別に君達だからというわけでは無いから気にするな」


「そうなんですか?」

テレサさんはため息をつくと小声で話し始めた


「若いサラ君には聞かせたくない話だが、私は楽士団を良く思っていない。彼奴等は気位ばかり高くて仕事らしい仕事をしていない。そんな楽士の護衛など、、と思ってしまったのだ」


「楽士の仕事ぶりが気に食わないんですか?」


「式典や外国からの賓客がきた時の演奏は確かに素晴らしいと思う。問題はそれ以外だ。君はジョアン氏が『刻知らせ』を行っていると聞いて何も思わなかったか?」


「そういえば、ジョアンさんはアイマール初心者でしたね」


「『刻知らせ』は主に王宮内で働く者たちの為に時刻を知らせるものだ。朝の知らせは執事、侍女、メイドの昼番と夜番の交代時間、そして引き継ぎの会の合図でもある。我々騎士団では朝訓練の終わりの合図だ」


「へぇ」


「昔は上席アイマールの楽士がその腕を振るっていたそうだ。しかし最近の楽士団は『そんな事のために実力のある楽士の睡眠時間を削るなど話にならない』とさ」


「うわ、、、」


「なにか仕事を振られると『そんな事は楽士団の仕事ではない』、『そんな者達のための音楽など弾けない』、『そんな事に音楽は必要ない』と言ってな」

あー、何?そのエリート意識、ねじ曲がってますね


「ジョアン氏も出来ることをやっているのだろう、、、だがな、音楽は貴族の嗜みだ。私だって音楽に全くの無頓着というわけではない。どんな実力の者が弾いているかくらいわかるさ」

テレサさんの不満は後を絶たない。王国にある士団は騎士団、兵士団、魔法士団、楽士団の4つあるそうです。兵士団は徴兵制で下級貴族と平民で構成されているが、その他の士団は完全な実力主義で実力が認められないと入団できないそうだ。しかし、楽士団は例外を作っている。コネっていうやつ。ジョアンさんが例になるかな


「言っておくが、ジョアン氏個人に悪い印象は持っていないぞ?むしろ好印象だ。彼女は自分に出来ることをしっかりやろうと努力している。だがな、、楽士団に席だけ置いて全く顔を見せない者がいることも事実なのだ。そいつ等に至っては音楽に興味があるかも疑わしい!」

あちゃー、楽士団、腐敗してるんじゃない?


「そんな楽士の護衛のために、日々研鑽を積んでいるわけじゃないと、思ってしまったんだ、、、すまないな、君にもいらぬ気を使わせてしまって」


「いえ、そんな事があったんじゃ、しょうがないですよ」


「ししょー!決めました。この2冊にします!」

サラが楽譜を持って戻ってきた。会話の途中だったが、正直助かった。同じピアニストとして、音楽に携わる者として聞くに耐えなかった


「ん?『シャープナル伯練習曲集』に『ロザリンド王女の精霊礼賛曲集』か、難しい曲を選ぶんだな」

テレサさんがサラが持つ楽譜を見て感心していた


「へへー、この楽譜すごく高価でうちでは買えなかったんです。やってみたかったんです!」

楽譜を持ってニコニコしているサラにちょっと救われた気持ちになりました


※※※※※※※※※※※※※


夕方6時前に中央塔に登るとジョアンさんがアイマールに座って待ってました。周りには魔法士が一人。この人が『拡音』の魔法を使って音を大きくするらしい


「やあ、間に合ったな」

ジョアンさんがこちらに気付いた


「すいません、思ったより階段がきつかったです」

後ろのサラは息が上がっていた


「そろそろだ」

魔法士のおじさんが告げる。年齢的に俺より少し上かな?口ひげをたくわえた風貌はワイルドなエルフ?

先程階段を登りながら『どうやって正確な時刻がわかるの?』とテレサさんに聞くと『魔法士が自身に魔法をかけて体内リズムを正確に読み取る』との答えが帰ってきた。すげーなエルフの世界、魔法士の体内時計で時刻が決まるのか


魔法士が何か小声で口ずさむ。指で宙空にクルクルと円を描くと手のひらより少し大きめの魔法陣が描かれた


ジョアンさんがアイマールを弾き出す


ポーン、パーン、ポーン、パーン、、、、パーン、ポーン、パーン、ポーン、、


音が鳴り止むと宙空にあった魔法陣は消えた


あ、これ、チャイムだ!使った音は4音くらいか?なるほどな、これならジョアンさんでも出来る


「ふう」

ジョアンさんはひと心地つく


「情けない話だが、これだけでも緊張してたんだ。王宮内の人たちに時刻を告げる大事な役目だからな」

・・・ジョアンさん、やっぱいい人だな


「今までお世話になりました。明日からこの者たちが『刻知らせ』を担当します。宜しくお願いします」

ジョアンさんは魔法士に挨拶をする


「そうか、今までご苦労だったな。君が担当していた期間、『刻知らせ』が鳴らなかった事はなかった。前の担当、その前の担当は鳴ることのほうが少なかったのにな」


「「え?」」

サラと俺は思わず声を上げる


「本当のことだ、奴等にとってはそれくらいの仕事なのだろう」

テレサさんが吐き捨てるように言った


こりゃー、、、しっかりやらないとな。ピアニストの矜持を見せないと自分の気持ちがおさまらん


※※※※※※※※※※※


薄っすらと夜が明け、朝もやが立ち込める。

はい、もう中央塔のアイマールに座ってます。前日ここに来たのは良かった。ギリギリに来たら息が上がったまま演奏することになるもんね。ですので早めに登ってきて、アイマールの前で息を整えてます。


「ししょー、明日からずっとこの時間に来るんですか?」

早起きの苦手なサラは弱音を吐く


「うん、演奏の前に息を整えたいし、集中する時間も欲しいから」


「!、わかりました!」

いつもの口調だが、フードの中に見えるソータの眼光の鋭さから、サラはソータの真剣さを感じ取った


「すまない、遅れた!」

騎士団の朝訓練を早めに切り上げたテレサさんがやったきた


「む、早いな」

魔法士のおじさんもやってきて、塔の大窓を開けていく


「サラ、うしろでちゃんと見ててね?今回弾く曲は今まで聞かせたのと作られた年代が全く違うから、曲調が違うからね?」


「は、はい!」


「そろそろだ」

魔法士は指動かし宙空に手のひらより少し大きめの魔法陣を描いた


この塔に着くまでに何人ものメイドさんを見た。皆夜が明ける前からテキパキとよく働く。テレサさんはもう朝の訓練を終えてここに来ている

みんな、誇りを持ってここで働いてるんだろな


そんな人達の朝に、少しでも力になれたらとこの曲を選んだ


響き渡れ!

葉◯瀬◯郎作曲 『情熱◯陸』


同名のテレビ番組のオープニング曲として作曲されたこの曲、約1週間で書き上げられたそうだ。本当か!?とんでもない才能だよね

作曲した葉◯瀬氏は世界的バイオリニストなので、この曲が一番かっこいいのはバイオリンで弾くことなんだろうけど、俺はピアニストなのでピアノで表現します

曲の導入部は静かに夜が明けるかのような緩やかな立ち上がり。そして夜明けに目を覚まし、体を伸ばしほぐすのを表現するかのようなグリッサンド(鍵盤上に指先を滑らせ弾く技法)を入れ、導入部最終節はベッドを後に支度に向うかをイメージして弾く


ん?魔法士さんが慌ててる?すごい勢いで指先で宙空に円を描いてる。うわ!何?その魔法陣の数!それに一個一個がデカイ!


曲の転調、急いで朝の身支度を整えるイメージを込めて、、徐々に速いテンポに変わって行く曲調、そして、有名なサビ部分に繋がる。叩きつけるように、情熱的に!!


体全体を揺らしリズムを取るソータ。そのイメージを全身を使い鍵盤に叩きつけた


※※※※※※※※※※※


曲の最終部、かき鳴らすようなグリッサンドと低音の響き、音の余韻が消え、曲が終わる


魔法士さんの作った魔法陣も消える


些か上がった息を整え、ふぅ、と一息つく


「コリューーーートス!!!」

わ!びっくりした!突然のテレサさんの大きな掛け声と一人で鳴らす大きな拍手


「『素晴らしい!』という意味の古い言葉ですよ(ヒソ)」

後ろのサラが小声で教えてくれた


魔法士のおじさんがツカツカやって来た


「楽士殿!こういうことは前もって教えてくれ!」


「こういうこと?とは??」


「その、、真剣にやるならやるで、、、こちらにも準備というものがある!!」


「そうですか、、なら、、、私はピアニストなのでアイマールに向うときはいつも全身全霊をかけるんです。以後お見知りおきを・・・」

演奏後の所作で一礼を魔法士に捧ぐ、ピアニストとしての矜持だ


「そ、そうか、、夕刻の刻知らせも同じ曲か?」


「いえ、違う曲を考えています」


「わかった、ならこちらも準備をしておこう!」

なんか魔法士さん、興奮気味だね?


「凄いじゃないか!!楽士殿!」

わっ!こっちも興奮気味だ


「今のは何だ?聞いたこともない曲調だったぞ!?その、、スゴくカッコよかった!!」

テレサさんがまくしたてる


「そうなんです、私のししょーはスゴイんです!」

なんで?サラさんが小さな胸を張って威張ってます


「そうか、、そうなんだな?楽士殿はスゴイんだ、、」

ブツブツとつぶやくテレサさん


「ありがとう!今回の任、誇りを持って望むことが出来そうだ!」

微笑んでそう言ってくれたテレサさんは、凛々しく、気高く、優しげで、、、ドキっとしました

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