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1 混乱なんてしてませんわよ

プロローグだけでは……と思ったので、本日2話目の更新です!

ゆっくりと目を開ける。

真っ白のレースがついた天蓋が目に入った。

外では楽しそうな小鳥のさえずりや、春を運んでくる風の音などが心地よく聞こる。





…………懐かしい……夢を見た……。




私には前世の記憶がある。

城崎絵梨花(しまざきえりか)という名前で、高校1年生のときに幼なじみである如月真冬(きさらぎまふゆ)くんを亡くしてから死んだように生き続けた。

そりゃぁ、あんな生活してれば誰だって死にますよ……。もっと親孝行ができる娘でありたかったな……。


と、いう後悔はしてもしても仕方がないと気づいたのは、かれこれ10年前くらいだったか。今回は気を取り直して、今生の家族に親孝行しようとエリーナ・アストランティアとして生を受けたときに決心した。



あのときはもうめちゃくちゃびっくりした。

だって死んだと思ったのに急に知らない人の声が聞こえて、はじめは何も見えなかったからここがどこかも分からないし、言葉も分らない。

やっと目が開いてきたと思ったら目に入るのは全く知らない部屋、絶対に日本人じゃありえない色素の薄い肌と髪、そして男女かまわずめちゃくちゃ整った顔…………。

特に一番声の聞こえた人たち、男女二人は飛び抜けてた。


女性の方はもう女神かな? って軽く錯覚。

まとう空気がマジでやばい。ほんとに「天界から下界にお忍びで来ちゃったけどいいのかしら〜」って言ってても絶対におかしくない、ほわほわとした優しそうな雰囲気の人。


男性の方は、こちらももっっのすごいイケメン。

まず年齢不詳。よく乙女ゲームとかで見るお色気担当の、ちょっと大人ーな攻略者いるじゃん? あんな感じ。

少し紫がかった暗い青の髪を耳にかけて、かかりきれなかった髪がさらさらと落ちている様子は、またまたお色気を醸し出してる……。

これに何人の乙女が犠牲になったのだろうか…………。


この人達が親だって気づくのはそう時間かからなかった。

なんせこの二人私がいるにも関わらず、すごくラブラブした雰囲気出してるもん!!

いやー、別に悪いわけじゃないよ? でも私いるしね? まだ赤ちゃんだけど。

そんな二人を見て「眼福……!!」とか思ってた私も悪いと思うよ? でもそれとこれとは話が別じゃん。

私恋愛経験ないし……。見てるこっちがなんか恥ずかしくなっちゃう。


私、真冬くんが死んじゃう前はラノベとか好きでよく見てたりしたの。勇者みたいなやつとか異世界恋愛とかね。でもまさか自分がするとか思ってないからさ。

「これってもしかして、悪役令嬢に転生してしまった!?!? フラグ回収しなきゃーーー!!!!」みたいなことはなかったし、ほんとにただ異世界に転生しただけみたいだった。

そんなわけでのほほんと過ごしていたわけですよ。


一番苦労したのは言葉。

英語みたいなのかなーってはじめは思ってたんだけど、発音がまず違うかった。どっちかというとロシア語に近い……かな?

あんまり外国の言葉は勉強してないからわからないけど……。でもやっぱり不思議なものでずっとその空間にいると自然とわかるようになるみたい。3歳くらいで読み書きはバッチグーよ!!


そしてまたまたびっくり。勉強しだしたらここ、貴族とかあるみたいでバリバリの階級制だった。

日本にいると考えられないじゃん。基本みんな平等だからね。

上から順に

王族、公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、準男爵…………みたいな感じでなんかいっぱいあった。


ちなみに家はアストランティア伯爵家。

低くもないけど特別高くもないところ。確か王族の婚約者って伯爵家くらいまで取るって聞いたことがあるぞ。絶っっっっ対嫌だからね!!

私のイメージの王族って婚約者捨てて聖女とかそっちの方取るのが強いから、なんか無理なんだよね……。偏見っていうのはわかってるんだけどさ、もしかのことがあると思うとね……。私がこの国の国母ですとか大丈夫かこの国? ってなりそうだし……。


何でそんな自分が婚約者に選ばれるような妄想をして自己中みたいな考え方してるの? って思う人もいるんじゃない?

理由は簡単、顔よ、顔!!!!


初めて鏡見たのは4歳くらいだったかな。

鏡の中の自分が誰かわからなかった。誰この美少女? って3度見、、4度見くらいした。

まあ親があれだからね。むしろ美人じゃなかったらどした? ってなるよ。

前世の記憶があるからさあ、平凡な顔が当たり前だったから。だからこんな可愛い子いたら誰だって少なからず好意を持つと思う!! 絶対!!(基本自分の顔じゃないように見えるから贔屓目あり)

そして案の定、第二王子との婚約の話が上がってたらしい。その節は丁寧にお断りさせてもらった。


一回お茶会であったことあるんだけどね、もうほんと絵に描いたようなわがまま王子だったわけ。第一王子がいるからかわかんないけど、甘やかされてたと思う……あれは無理よ……。



そんなこんなで現在16歳です。

すくすくと美しく育ちましたよ。もっっのすごい整ってるの、私の顔。精密に作られた等身大の人形ですって言われてもおかしくないくらい。でもね、何故か少しつり上がった目元が前世そっくり……。

これちょっとコンプレックスだったのよ? タレ目の可愛らしい女の子って羨ましいじゃん。

可愛いし。守ってあげたくなるし。大体小説の主人公ってタレ目だし。


何で遺伝子全く違うのに前世の私引っ張り出してくれてんのよ!!


最後まで読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m


面白いな・続きが気になると思った方は、評価、ブックマーク、感想ぜひぜひお願いします!!


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