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枯れ木の庭には花が咲くー信長の影に紛れて  作者: アケノミョウジョウ
1/1

1話ー彼は、彼らは、生まれた。

織田信長

全国統一を成し遂げるとも言われた、正に鬼神がごとく武将。

もし、そんな彼にもう一人兄が居たら、どうなったのだろうか?

彼は、全国統一を果たしただろうか。

それとも、彼は兄に負け早くにして失墜するのだろうか。

もしくは、たった一人の力では歴史など変わらないのかもしれない。

これは、日本の未来をかけた、神たちの遊戯である。


「これより、遊戯大会を始める!」

壇上に上がった、1人の神の声により、その大会は始まった。

ルールは簡単である。

まずは、ルーレットで国を決める。

そして、その国の歴史的人物の描かれたカードを引き、そのカードの人物のことはエースと呼ばれる。

続いて、もう一人。

神たちが、人間を作り出す。

その人間は、ジョーカーと呼ばれるのである。

第201回目の、遊戯大会で、選ばれた国は日本であった。

そして、最高神は一枚カードをめくった。

そのカードには、あの、かの有名な鬼神の顔が描かれていた。

神たちは、にやりと笑い「今宵は面白くなりそうだ。」と笑った。


「ふぇっ…ふぇっぁっ…。」

「なんと可愛い…。っ、痛い…。」

「奥様?奥様!!」

天文3年6月2日

この日は、歴史が大きく変わって日であった。

かの鬼神、織田信長が生まれた年。

そして、その双子の兄、織田信咲。

この人物は、所謂ジョーカーである。


「双子か、可愛いのぉ…。」

「ふぇぁっ…ふぇっ。」

「吉法師は、良く泣くのぉ。」

「すぅっ…すぅっ…。」

「まるで、正反対じゃな、清法師は、大人しい。」

両親は、二人をそっと撫でた。

「申し訳ございません…、双子など…、忌み嫌われておりますのに…。」

「何を情けないことを言っているのだ。」

ふっと笑うと

「二人で、競争しあい、逞しく、どうか、元気に育ってくれ。」

とまた笑った。


天文10年

「吉法師、この足の遅い清を置いていかないでくださいよ。」

崖の下から、私が呼びかけると少し遅れて返事があった。

「清法師、いいかげんおいていくぞ?」

黒い髪の毛を、結あげ、南蛮の品だろうか、珍しい髪飾りを付けている。

今日も、吉法師は綺麗だ。

吉法師は、どんどん前へと駆け抜けてゆく。

私は、少し悔しくて歯を食いしばった。

「大丈夫です、ゆっくりで。この、勝三郎がついておりますゆえ。」

「悪い、勝三郎。」

私がそういうと、薄く汗を流した勝三郎が軽く笑った。

「吉法師、私の身体が弱いとわかっているでしょう?虐めないでください。」

「いじめとは、人聞きの悪い!待ってやるから、早く来い!!」

「わかりましたから…。」

息絶え絶えになりつつも、吉法師についていく。

元気すぎる吉法師も、考え物だ。

「もう、つくぞ。清法師。」

「ふぁっ、すご…。」

真っ青な空と、深い海、南蛮の船が横一列に並んでいる。

「こっちは、初めてだったか?行くぞ!清法師。」

「吉法師、待って!」

「清法師様、吉法師様、お待ちくださいよ…。」


「ぼっちゃん!金目のもの出せよ。」

顔面に深い傷のある男にそう言われた。

「なんだ、お前。」

吉法師は、少し食い気味にそう言った。

「吉法師様。清法師様。お下がりください。」

弟は、強がりつつも私のおろしている方の浴衣を強く握っていた。

「大丈夫ですよ、吉法師。」

「あぁ…。」

「坊ちゃんたち!!」

後ろから、囁くような小さい声が聞こえてきた。

「ここ、入んな。」

私たちが、そこの部屋に入ると、男の声がした。

「大丈夫か?坊ちゃんたち。」

「はい。」

「あぁ。」

その男は、私たちよりも数歳年上で、片目に傷があり見えないようだった。

「ここで、そんな格好をしてれば、金たかられるか、攫われるかの2択だぁな。俺らがどうにかしてあっちの坊ちゃんは助けるから待ってな。」

後ろからは、数人の女子と男子が出てきて、意気揚々と「待ってな。」と言った。


暫くして、少し傷のついた勝三郎と、彼らが戻ってきた。

「こいつ、囮にして逃げんのは卑怯やねぇか?」

1人の男が言った。

すると、勝三郎は、少し笑って

「それが、私の仕事ですから。」と言った。

「私は、生まれた時から、この方々にお使えして、おりますゆえ。」

「大変だの。俺ら孤児以外にも、苦労してる子供はいるってこっちゃ。」

彼らは、感心したようにそう言った。

「確かに心労は絶えませんが、私はこの方々にお使えできてとても光栄なのです。」

そのようなことを思っていたのだと思うと涙腺が熱くなる。

吉法師は、もうすでに少し泣いていた。

「おめぇら、坊ちゃんつうことは、わかったけど、どこの坊ちゃんダァね。」

私たちは、少しドキリとしたが、勝三郎は、自分のことのように自慢げに

「この方々は、織田三河守の、嫡男の清法師様と、その双子の弟君で有らせられる、吉法師様でございます。」

「どうりで、立派な格好してるなぁ。お前さんは?」

「私は、お二人にお使えする池田恒利の子で、勝三郎と申します。」

と、笑いがら言った。

次第に、外は正午に近づき、暑くなってきていた。

「そろそろ。」

勝三郎は、諭すようにそう言った。

「あぁ、助けてくれた恩は忘れない。」

「それでは…。」

「あ、あぁ!また何かあったら、頼れよ!!」

私は、少し笑うと、外に出て今度は山道を下り始めた。

どうも!!こんにちは~!

アケノミョウジョウの代弁を務める、尾張出身の武士です。

こんな駄作を読んでいただけて光栄です!

筆者は、受験を控えていましてなかなか更新が出来ん可能性もあります…。

何卒ご容赦ちょう!

本当に、たわけた学生で、歴史についてはかじったくりゃーの知識しかありません。

まちぎゃーがありましたら、ご指摘お願いいたします!

なお、ファンタジー80%で、たまに出てこん人や戦いも出てくるで、忠実系ではにゃーかもしれません…。

でも、皆様に読んでいただけりゃ、誠に恐悦至極だで、是非時間があったら読んで下され!

では、また次の話でお会いしましょう~!!

(尾張弁、かじっただけなので、間違えがあったら教えて下さ~い!!(作者))

そうましいの…。

(ごめんなさ~い。)


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