第5話 まずは「お勉強」から。
火天獅子に言われて、俺はこの世界の図書館らしきところに行った。
火天獅子が一緒でも入れるのかが心配だったが、仲間の騎獣以外だと、勇者と魔王にしか見えないことになっているらしい。
さすがはファンタジー。
とかなんとか思いつつ、中に入ってみると…
おぉ‼︎
なんかとてつもなく広い!
本好きの俺としては、狂喜乱舞しそうなほど、そこは本で溢れかえっていた。
俺は、火天獅子のことなんか忘れて、しばらくはただただ本をむさぼり読んでいた。
感想は…
とにかく冒険モノが多い、多い!
火天獅子みたいな神様(?)の出てくる神話なんかもあったけど、あとはほとんど勇者の冒険譚ってのばっかり。
まぁ、収穫がなかったわけじゃない。
俺のスキルは、『読んだことを具現化できる』ってことだ。
つまり、さっき読んだ勇者の冒険譚で出てきた呪文なんかは、たとえ魔力みたいなのがなくても全てできるようになるのである!
あともう1つ、今日本を読んで思ったことがある。
それは…今の魔王は相当好かれているらしい、ということ。
俺の日本でのイメージは、魔王といえばなんかあくどい事をやってて、民に嫌われてて…当然、倒すと感謝されるような『ザ・悪役』って感じだった。
でも今のここの魔王は…
かなり慕われているらしい。
そういえば、冒険者登録のじーさんも、『魔王様』って呼んでたし…尊敬してる感じだったなぁ…
…魔王って、どんなヤツなんだろう?
本を読んだせいか、俺は、魔王に興味が湧いてきた。




