プロローグ 暇だったから人間を煽ってみた。
拙い文章ですが、読んで頂けると嬉しいです。
魔王は、暇だった。
100年、いや、200年ぐらい暇だったかもしれない。
彼は、賢帝と呼ばれていた。
なぜなら、魔族であるにも関わらず、民を大事にし、良い政治を行ってきたからだ。
それというのも、魔王は賢かったので、民を粗末にすると、後々大変なことになるのを知っていたのだ。
他の魔族が攻めようにも、賢帝ならば周りも止めるだろう。魔王は、そう考えていたのだ。
だが、彼は暇になった。
魔王になった今、彼にはライバルなどいない。
しかも、他の魔族や勇者が攻めてくることは、滅多になかった。あったとしても、魔王にとってそれは、暇つぶしになるぐらいの強さでしかなかった。
そこで彼は、良いことを思いついた。
異世界から、人を連れてくるのだ。
そしてその人間に、スキルを与える。
私を倒すために成長していく様子も、見ていて暇つぶしぐらいにはなるだろう。
そこで魔王は、1人の人間に目をつけた。
あーあ、疲れた。
どっか異世界にでも行きたいな…。
「人間よ、私と賭けをやらないか?
私は其方を異世界に連れて行き、そなたの望むスキルを与えよう。
其方はそこで、私を探すのだ。
どうだ?どうせこの世界にはもう、飽きているのだろう?」
人間は、賭けにのった。
その者が望んだスキルは…読んだ本に書いてあることを、実際にすることができるというものだ。
だが魔王は知らなかった…
この世界には、魔王を称えた魔族の作った、魔王自身の武勇伝が本にされていることを…
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