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JUDAS PRIEST


 今回は遂にメタル・ゴッド登場!ヘヴィメタルの代名詞とも言える、あの超大物アーティスト、JUDAS PRIESTをご紹介します!


 今の若いヘヴィロック・ファンの皆様にとっては、彼等が何故ゴッドと言われる程のリスペクトや魅力があるのかは掴みにくいかも知れませんが、その理由は彼等がIRON MAIDENやデスメタルのOBITUARYの様な、「スタイル丸ごと唯一無二な存在」ではなく、「オーソドックスな最強バンド」であったからなんですよね。


 とにかく曲がいい!ボーカルも格好良い!ギターは分厚く、リズムセクションはあくまでどっしりしていて安定感がある……と、ヘヴィメタルの理想形でありながら、見た目は真面目な職人風だし、一曲聴き終えるまでは良さが分からないという所がオーソドックスたる所以です。


 1974年のデビューからハードロック・ヘヴィメタル一筋の彼等は、私がこの音楽にのめり込み始めた1987年の時点で既にメタル・ゴッドでしたが、当時の主な情報源がMTVとベストヒットUSAだった私にとって、シングルヒットの無い彼等の存在はなかなかクローズアップされませんでした。


 私と彼等の初めての出会いは88年春、家族で出掛けたレンタルビデオ店で見かけたライヴビデオ「PRIEST……LIVE!」で、メタルの作品にしては渋くて格好良いジャケットと、メタル・ゴッド云々の煽り文句に惹かれてレンタルした事なんです。


 もう人生が変わりましたね!


 このライヴは、彼等のアルバムとしてはポップで賛否両論だった「TURBO」に伴うツアーを収録したものだったので、メタルの醍醐味と言うにはかなり聴きやすいものの、80年代ならではの圧倒的なスケール感と楽曲の良さで、中間テストの勉強をすると言って深夜まで起きながら、結局このビデオを観るだけ……なんて日が何日も続きました。

 結果として、直後の中間テストでは順当に順位が下がりましたよ(笑)。


 当然、ここまでハマればCDも欲しい。

 しかし当時のレコード会社は、「CDはアナログレコードより音が良くて便利なんだから高くして当たり前」という、今もなかなか抜けきらない商魂が逞しく、アナログ二枚組をCD一枚に纏めていた「PRIEST……LIVE!」は、何とCD一枚で4200円もしたのです!信じられませんね。


 中学二年生のお小遣いでCD一枚にに4200円はキツいですよね……。

 やむなく私は、買うのはお年玉まで待とうと考えていました。


 そこへ朗報!1988年の春から夏にかけて、ソニーとワーナーが洋楽CDの新譜をこれまでの3200円から2500円で販売する事になり、JUDAS PRIESTの旧譜も2500円で再発される事になったのです!


 発売日の夜遅く、上下ジャージのダサダサ・スタイルでレコード屋さんに駆け込んだ私は、見た目120%中坊であった為に補導されかけましたが、熱いメタル愛(?)を説いて入店し、無事にCDをゲット出来たのでした!


 思い入れが有りすぎて駄文を垂れ流しましたが、JUDAS PRIESTの魅力はやはり楽曲の良さ、そしてロブ・ハルフォードの全音域が格好良いカミソリ・ボーカルと、グレン・ティプトン&K.K.ダウニングの、リズムもリードもセンス抜群なツイン・ギターにあると言えます。

 ベーシスト、イアン・ヒルの相棒のドラマーとしては、個人的に1980年から89年まで在籍したデイブ・ホランドが一番好きなんですが、彼は今や前科持ちでメジャーシーンに復帰は無理でしょうね……。


 彼等は徹底してオーソドックスに、適度にヘヴィで適度にメロディックなメタルを追究していますが、80年代のヘヴィメタル・ムーブメント牽引とともに70年代のデビュー当時にあったブルーズ色を薄めたり、シーンの変革期には一時期脱退していたロブに代わるボーカリストを立ててモダンなヘヴィロックにチャレンジしたりと、生き残りの為に試行錯誤もしています。


 そんな彼等のおすすめアルバムを選ぶという作業は困難を極めますが、まずは私の青春の一枚である「PRIEST……LIVE!」(1987)は外せません!

 そして、今の若いファンが最初に聴くなら、彼等らしさと激烈なヘヴィさを兼ね備えた「PAINKILLER」(1990)、メタル・ゴッドとしての威厳を感じさせる深みのあるサウンドの「DIFFENDERS OF FAITH」(1984)の3枚を挙げたいと思います。

 いや、彼等のアルバムは殆どが名盤です!


 彼等の作品はハードかつヘヴィであっても、決して聴き苦しくは無く、例えばB'zのファン等にもすんなり受け入れられるレベルだと思います。


 今ではオリジナル・メンバーのギタリスト、K.K.ダウニングは牧場経営で音楽業界引退、相方のグレン・ティプトンは70歳を過ぎてパーキンソン病でライヴ引退と、バンド存続もあと数年と言わざるを得ない状況ですが、これを機に一人でも多くの新しいファンが彼等の偉大さを知ってくれると嬉しいですね!


今の若い方から見れば、中学生が少ないお小遣いをCDにつぎ込むなんて信じられないでしょうね……。そんな時代だったんですよ。

私は当時ファミコンも持っていませんでしたしね。

ファミコンは友達の家でやらせて貰うものですっ!(笑)


それはそうと、JUDAS PRIESTの名盤は他にも沢山あります!

配信で一曲だけ聴いてみるなら、「JOEBRAKER」辺りが必殺でしょうか?


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