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OVER KILL


 今回はスラッシュメタルの大ベテランでありながら、コンスタントなアルバム発表と絶え間無いライヴ活動で全世界のメタル・ファンから尊敬を集めるニューヨーク出身バンド、OVER KILLをご紹介します!

 

 中学一年生でハードロック・ヘヴィメタルにのめり込み始めた私は、順調にビッグネームをクリアしつつ、当時のハードロック・ヘヴィメタル・ムーブメントに乗った、若くて格好良い新人バンドもチェックするという忙しい毎日を送ります。


 更に、兄の影響で吹奏楽部に入部し、パーカッションのパートで憧れのドラムセットを練習出来るという幸運にも恵まれました。

 

 こうなると、ルックスや楽曲だけでなくサウンド、特にドラムの格好良さには耳が行ってしまい、音楽鑑賞クラブでトラウマになりかけていたMETALLICAを始めとした、スラッシュメタルにも興味の対象を広げて行きます。


 リアルタイムで真面目に聴いた初スラッシュメタル・アルバムは、METALLICAの「……AND JUSTICE FOR ALL」(1988)でしたので、あのアルバムの音作りが特殊なものとは気付かずに、スラッシュメタルのドラムは軽くて上手いんだな!と、暫くの間勘違いしていましたね(笑)。


 そんな私が中学3年生の時、少ないお小遣いの癖にレンタルCDも借りずにいきなりジャケ買いしたのが、OVER KILLの「THE YEARS OF DECAY」(1989)でした。


 1985年のデビュー以来、一度の解散も活動停止も無く、コンスタントにアルバム発表とライヴをこなし続けて、今尚現役どころかパワーを増してスラッシュメタルのトップランナーであり続ける彼等は、同期デビューのMETALLICAやSLAYERに比べると過小評価されている感は否めませんが、音を聴けば誰もがノックアウトされるスラッシュメタル最重要アーティストのひとつだと断言したいですね!


 そんな彼等の大きな特徴は、ボーカリスト、ブリッツの甲高いボーカルと、ベーシストでリーダーのD.D.ヴァーニの、ゴリゴリして音程感よりアタック感の強いベースにあります!


 人をおちょくる様な声質でありながらも、不気味な狂気と男臭さを併せ持ったブリッツのボーカルは好みが分かれる所ですが、彼の声のせいでOVER KILLを嫌うというスラッシュメタルファンは特にいないと思いますね。

 彼等のビート感覚はパンクとの共通項があり、シリアス過ぎない、人をおちょくる様なボーカルにも理解を示すファン層が存在するのでしょう。


 ブリッツの声に加えて、D.D.のベースも唯一無二の個性を持っている為、ギタリストやドラマーが変わっても彼等のサウンドや持ち味に変化は無く、一度ファンになってしまえばどのアルバムでもハズレが無いのが長寿の秘訣かと思われます!


 中学三年生当時の自分は、スラッシュメタルのイメージとは少し違ったブリッツの声に最初は面食らったものの、パンキッシュな軽さとメタルの重さを併せ持ったリズムセクションにたちまち魅了され、吹奏楽部の練習が終わった後の片付けの時間に、スタスタとスラッシュメタルならではのツービート練習をして周囲の部員をドン引きさせておりました(笑)。


 彼等のアルバムは皆平均点以上なので、おすすめ選出にはかなり迷いましたが、まずは出世作で想い出の一枚でもある「THE YEARS OF DECAY」(1989)、現在もバンドを支える看板ギタリスト、デイブ・リンスク加入初アルバムの「BLOODLETTING」(2000)、新世代バンドに格の違いをみせつけた充実作「IRONBOUND」(2010)の3枚を挙げたいと思います!

本日11月21日の日間ランキング(エッセイ)にて、なろうに来て一ヶ月半、初めてのランキング入りを果たしました!(51位)

ありがとうございます!


これは何と、たった一人の読者様が満点ポイントをつけてくれたお陰によるもので、ポイントがついた時間帯を考えると、TESLAファンの方だったのかも知れませんね。


個人的にこのエッセイに関してはポイントやブクマもありがたいですが、感想欄でロック談義をする事も重要だと思いますので、是非感想もお寄せ下さい!

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