最終回 おすすめアルバム大放出!
皆様に支えられて、この「ハードロック・ヘヴィメタルを語る!」は今回で連載50回を迎えました!
この記念すべき数字を置き土産に、今回をもって完結させていただきたいと思います。
完結するに至った理由としては、記事を書くほどの聴き込み経験や知識を持っているアーティストを挙げていくと80回くらいまでは連載を続けられても、次の区切りである100回は無理であろうという結論に達した点がまず挙げられます。
また、誰もが知るメジャー・アーティストであると言う理由で、自分が好まないアーティストや聴いた事の無いアーティストを知ったかぶりに記事にする事があってはいけないとも思いました。
「独断と偏見」が売りですからね!
今回は最終回に相応しく、記事を書くほどの知識が足りないアーティスト、アルバム1枚しか出せなかったアーティスト等も含めて、おすすめアルバムを出来る限り挙げていきたいと思います!
早速行きますよ!(順不同)
ANNIHLATOR「NEVER.NEVERLAND」(1990)……カナダ出身のギタリスト、ジェフ・ウォーターズのワンマン・プロジェクト的スラッシュメタル・バンド。未だ現役バリバリですが、本作はスラッシュメタルのパワーやスピードにメロディーも加味され、メタル・ファンなら誰もが楽しめる硬派な作品に仕上がっています。
WATCHTOWER「CONTROL AND RESISTANCE」(1990)……2018年に劇的な復活を遂げた、テキサス出身のプログレッシブ・スラッシュメタル・バンド。余りにも複雑な曲展開に世界最強レベルのバカテクが炸裂する内容は、DREAM THEATERのメンバーも心酔する程。新品での入手が難しいのが残念ですが、DIVEBOMBレーベルの再プレスを待ちましょう。
DOKKEN「BACK FOR THE ATACK」(1988)……L.A.METALの代表的バンド。ドン・ドッケンのメタルには珍しいソフトなボーカルと、ジョージ・リンチのカミソリ・ギターという相反する武器がぶつかり合うケミストリー。楽曲はメロディックである為、日本での人気が高いです。
DISTURBED「SICKNESS」(2000)……2000年代の幕開けに相応しい、NU METALの代表格。メロディックさとヘヴィさのバランスが良い楽曲に乗る、デビッド・ドレイマンのラガマフィン(レゲエ風ラップ)的ボーカルが唯一無二の個性を醸し出します。
DANGER DANGER「DANGER DANGER」(1989)……耳馴染みの良いハード・ポップ楽曲とアイドル的なルックスで、本国アメリカよりも日本での人気が高かったです。BON JOVIはデビュー当時が一番好き、という方には絶対のおすすめですね!現在日本盤CDが1000円で買えます。
RECKLESS LOVE「SPIRIT」(2013)……フィンランド出身のポップメタル・バンド。基本的にはL.A.METALスタイルですが、北欧らしいダンス・ミュージック的なエフェクトや、R&Bっぽいボーカル処理がアクセントになっており、寧ろメタル嫌いな方のメタル入門に向いていますね。
VALTURE「THE GUILLOTINE」(2017)……個人的には、2010年代のバンドではイチ推しです!ドイツ出身のパワー〜スラッシュメタル・バンドですが、パワーメタルからスラッシュメタルの一線を超えるギリギリの所で踏みとどまっている為、暴虐性が全くセーブされる事の無い、死ぬ程格好いいアルバムになっています。
TANGIER「FOUR WINDS」(1989)……フィラデルフィア出身のブルーズ・ハードロック・バンドで、同郷のCINDERELLAをアダルト寄りにした印象です。楽曲、ボーカルともに味わい深く、サウンドは洗練されているので誰にでもおすすめ出来ます。いいロック無いかな〜とお嘆きの30歳以上の方は要チェックですね!
SOILWORK「LIVE IN THE HEART OF HELSINKI」(2015)……スウェーデン出身のエクストリーム・メタルバンドのライヴ盤。メロディック・デスメタルからキャリアをスタートさせましたが、シンセサイザーやメロディック・パートを増強し、エモやメタルコア風味もふんだんにまぶした現代メタル見本市の様なアルバムで、全キャリアを網羅したボリュームも満点。J―POPのファンでも、ONE OK ROCK辺りが好きな方には間違いなくおすすめ出来ますね!
MACHINE HEAD「HELLALIVE」(2002)……PANTERAと並び、90年代後半のメタル冬の時代を支え続けたモダン・ヘヴィロック・バンドのライヴ盤。現在はよりメロディックになっていますが、私個人としては初期の彼等の方が魅力的でしたね。これはその時代のライヴ・ベストです。どっしりとヘヴィで、男臭くて、言う事無しですね(笑)!
SURVIVOR「VITAL SIGNS」(1984)……映画「ロッキー」のテーマソングでお馴染みの彼等。ハードロックと言うには爽やか過ぎる印象もありますが、この楽曲の素晴らしさには文句のつけようがありませんね!洋楽入門にぴったりのアルバムです。
HUNBLE PIE「PERFORMANCE ROCKIN'THE FILLMORE」(1972)……元SMALL FACESのスティーブ・マリオット(Vo.Gu)を中心に結成された、ブリティッシュ・ハードロック・バンド。マリオットのしゃがれ声とブルージーなギターと、後にソロで成功するピーター・フランプトン(Gu.Vo)のジャズ的なギターが奇跡的に噛み合った、ハードロックの歴史的ライヴ名盤です。
SEX PISTOLS「NEVER MIND THE BOLLOCKS」(1977)……邦題「勝手にしやがれ」。世間一般ではパンク・バンドの認識が強い彼等ですが、このアルバムはハードロックです。人をおちょくった様なジョン・ライドンのボーカルに好き嫌いはあるでしょうが、これ程ギブソン・レスポールの魅力をシンプルに表現したロックもそうそう無いですね!技術的な物足りなさを分厚いダビングで補っており、ギター弾きはこの音の壁に痺れる事でしょう。
STONE TEMPLE PILOTS「CORE」(1993)……グランジ〜オルタナティブのアーティストの中では、至って分かりやすい「70年代型ハードロック」をやっていた彼等。ヘヴィだけど聴きやすく、癖になるグルーヴとネガティブな歌詞とのコンビネーションは時代を超えて、実はNIRVANAやSOUNDGARDENよりも直接的な影響を与えているのではないかと思いますね!
……さて、そろそろ100000字が来たのでお別れですね(笑)。
ハードロック・ヘヴィメタルという音楽は若者の衝動を駆り立てる音楽ジャンルなので、世代交代の時期には必ず浮上してきます。
しかも、現在は私の様に、オヤジになってもハードロック・ヘヴィメタル離れしない困った大人達も増えてきており、今後もロック・ミュージックがある限り、いや、エレクトリック・ギターがある限り、ハードロック・ヘヴィメタルは廃れる事は無いでしょう。
ハードロック・ヘヴィメタルよ、永遠なれ!
……ありがとうごさいました。
ご愛読ありがとうございました!
ちなみに本作は、「ハードロック」や「メタル」で検索すればほぼ一発で現れますので、皆様のブクマ容量が必要になったらどうぞブクマ剥がしして下さい!
ニッチなニーズではありましたが、選び抜かれた皆様に愛されていた記憶は消えません。
皆様が記憶を消したくても私がぶり返してみせますから(笑)。
それよりも大切なのは、関心を持ったアーティストを聴いてみる事、出来る事なら配信やCDにお金を使う事です!
今さらCD買わなくてもBON JOVIとかがお金に困る事はありませんが、現代を生きる若手アーティストは我々の想像以上に貧乏ですからね。
宜しくお願いします!